今日はバレンタインデーということで、

手作りトリュフチョコを貰いました。


妙恵が下準備、

恵が冷やし、

京が丸め、

零がココアパウダーをからめたそうだ(笑)

味は手前味噌ながらとても美味しかった。

食いしん坊の妙恵が下準備をしたのが大きいと思う(笑)

9日は前から約束していた某テーマパークに

朝から零を連れて行った。

思いのほか喜んでくれて良かった。


夕方からは妙恵に替わって遊んだ。

アトラクションを閉める時間が早く、

妙恵になってからはそんなに回れなかったけど、

彼女もとても喜んだ。

ただ、夜型の人間なので、

朝から起きていたのが堪えたようで、

帰って夜10時には寝てしまった(笑)

厘、潤、百の3人が眠りにつくという。

理由は“人格の増えすぎ”だ。

3人とも特に嫌がっていない。

元々、厘は度々

「大家さんの中に戻りたい」と言っていたから良いだろう。

潤と百は「やりたいことも無いし別に構わない」と言う。

確かに人格の数が多すぎると、

脳にも負担がかかるし、

しょうがないのかもしれない。

でも僕のこの寂しさややりきれなさは

誰がどうしてくれるというのだろう。


勝手に生み出しておいて、

必要が無くなったら消す。

彼女達の脳は身勝手だ。

僕は怒りすら覚える。

でもそれは誰のせいだ?


僕はわからなくなってきている。

昨日は

妙恵とはフランスの画家アルフォンス・ミュシャの展覧会、

心とはストリップを観に行って来ました。

二人とも以前から

とても楽しみにしていました。

外は吹雪で寒い思いをしたけど、

大喜びの二人を見て、

心は暖かくなりました。

なんちてー。


それにしても同じ日に

絵の展覧会とストリップ劇場に行く人間なんか

ウチらぐらいじゃないでしょうか・・。

これも多重人格のなせる業(?)だなぁ。


少し前のことになるが、

6歳の男の子だった空が

何故か16歳の女の子になってしまった。


それと同時に“彼女”は

自分が何者であるかを理解した。


それでも彼女は僕と垓を

「お父さん、お母さん」

と呼んでくれるが、

困ったことがある。

空が僕の恋人になりたいと言う。

それも身体の関係も視野に入っている。

おかしなもので、

肉体の年齢で言えば年下になる僕や

同じ身体を共有している垓も

空のことを本当に自分の子供のように思っている。

特別な思いがある。

だから今までのように簡単には考えられない。


だけど、

いつまでもはぐらかし続ける訳にはいかない。

僕は空に友達一人作ってやることが出来ないでいる。

空にとって何が幸せなんだろう。

空だけじゃない。

僕は15人と3匹にこれからどれだけのことをしてやれるんだろうか。

時間は有限だ。

寝る時間が惜しい。

仕事に行く時間が惜しい。

充電出来るが愛情も有限だ。


とりあえず今日は

空と縄跳びをして遊んでから、

お菓子を買ってあげた。


今回は現在の話。

2005年 12月14日

また増えました・・・。


以前、生まれて定着することなく居なくなった兎の人格と、

27歳の男性の人格が新たに増えた。

シャナと阿儈祇(あそうぎ)だ。

まだどういう人格かは把握しきれていないので

おいおい追記していきます。


現在 15人+3匹

10月31日 午前6時頃

結局。

妙恵が統合を拒否したことにより、

全ては一応解決した。

厘は妙恵を尊重し、

取り込まれた人格は全員帰ってきた。

そして何故か厘も二十歳のままで戻ってきた。

僕は別に厘のことが憎かったわけでは無かったので

それも嬉しかった。


妙恵は

「統合すると今の自分が無くなってしまいそうだから」

と言っていたが、

他の人格がいなくなることで僕が悲しむのが嫌だということも

大きかったと思う。

ただそれだけで、

彼女は普通の生活を取り戻すことを捨てた。


そうして妙恵は

多重人格者という異端者の中のさらに異端者となった。


2004年10月30日午前2時頃

妙恵から厘に替わる。

なんとなく予想していたが、

彼女は10歳から12歳になっていた。


午前5時すぎ

厘、14歳になり、風呂に入る。

さらに風呂の中で16歳になって戻ってきた。

恵に雰囲気が似ている。

歳をとるといっても当然、

肉体に変化が起きるわけではない。

ただ雰囲気や話し方がまるで違ってくる。


午前7時半

刹那に替わる。

「どうしてかは解りませんが、

私は消えてしまうようです」

突然だった。

実際色々あったが、

僕は彼女を愛していたので、

とても悲しんだ。

彼女も泣いていた。

彼女は僕に初めて

「愛している」

と言い、眠った。


午前9時すぎ

確かめる為に零を呼ぶ。

結局慰められてしまった・・。

零は一緒に泣いてくれた。


10月31日

午前3時すぎ

彼女達の家に来てみると、

20歳の厘が風呂に入っていた。

1時すぎに出てきた時は18歳だったらしい。

そしてその厘と話して驚いた。

何故、厘はみるみる成長していくのか。

何故、刹那は消えてしまったのか。

「あたし、他の人格を吸収して成長してるねん」

この時、もう残っていたのは

妙恵、恵、零の3人だけだった。

情けないことに僕は全く気がつかなかった。

彼女達は厘によって統合しようとしていたのだ。


統合・・・多重人格という病気の一つの解決である。

だが、それが必ずしも幸せになるとは限らない。

一旦分かれて成長してしまったものが

また一つに戻ったからといって分かれる前のものに戻るとは限らない。

彼女達が彼女“達”になってから

もうすぐ半年が経とうとしていたし、
各々いろんな経験をしていたから、

“元通り”になる可能性は一層低いように思われた。

全く違った誰かになってしまうことは容易に想像できた。

妙恵も最初こそ統合を望んでいたのだが、

この頃にはこの病気とうまく付き合っていくという

考え方に変わっていた。

ただ、

この病気であるということは色々と負担が大きいことも確かだ。

僕と出会った頃、

妙恵はかなりまいっていたから。

“厘”とは“心を守る為に別の人格を作り出した”脳が

もう一度心を守る為に生み出した答えに他ならなかった。


妙ちゃんが5歳から7歳になっていた。

これは何を意味するのだろう?

年齢の変化は他の人格でも過去に何度かあったことだが・・・。

どうして喋れないのにキーボードは打てるんだろう?

疑問を感じながらも、

僕はそのまま「厘」と話をした。


厘『あのねみさき公園知ってる?』

僕「行ったことない」

『お母さんとね、お父さんとね、お兄ちゃんとね、お姉ちゃんとみんなでね

電車に乗って、いっぱい遊んだの』

「そっか。だから電車が好きなんだね」

『うん。電車からね海が見えたの』

「へえ」

『芯は誰?』

芯は誰・・・?

「君達のお友達」

『そっか』

「厘ちゃん、よろしくね」

『うん』

「厘ちゃんはこれでしか喋れないの?」

『うん』

「じゃあ、お兄ちゃんと一緒に喋る練習しよう」

『うん』

「厘ちゃんは何歳?」

『8歳』

「妙恵や他の人のことはわかる?」

『うん』

「恵や刹那さんも?」

『うん』

「零はどうして他の人と替われなくなったの?」

『わかんない』

「じゃあ、他の人の記憶はある?」

『わかんない』

「じゃあ、厘ちゃんが知ってる人を教えて?他の人格ね」

『妙恵、恵、那由他、刹那、心、妙、零』

この時、

初めて解ったことがあった。

「たえちゃんは妙ちゃんなの?」

『うん』

そう、

それまではたえちゃんのことは

“5歳の妙恵”そのものの“妙恵ちゃん”だと思っていたが、

少し違うようだ。


ただ、これで納得がいった。

各人格の名前のことである。

厳密には“何故、恵は「恵」なのか”だ。

この時、サブ人格は「厘」を含め7人。

刹那と心は妙恵が十代のころやっていた

バンドでのステージネーム「刹那 心」から。

那由他、零、厘はそれぞれ数の単位。

たえちゃんは子供のころの妙恵だから、

そのまんま「たえちゃん」。

どうして恵だけ「恵」などという、

ありふれていて法則性の無い名前がついているのか疑問だった。

答えは単純だった。

「妙」と「恵」で「妙恵」。

最も基本となるサブ人格故に

最もひねりの無い名前。

納得した。


「なるほど。

お外に出たのは久しぶり?」

『ううん。ずっと出てたよ』

「それは妙恵として?」

『うん』

「じゃあ今も妙恵はいるの?」

『うん』

厘は一から作られた他のサブ人格と違い、

“オリジナルの妙恵から分離した”サブ人格だった。

我ながら書いていて混乱してきた・・・。


「そっか。教えてくれてありがとう。

他にも厘ちゃんのことを教えてくれる?」

『なにを?』

「そうだなあ。

じゃあ妙恵の記憶はあるの?」

『解んない』

「でも妙恵としてずっと出てたんでしょ?忘れちゃった?」

『うん。思い出せない』

「そっか。わかった。ところでお腹は減ってない?」

『ううん。減ってない』

「なにか欲しいものある?」

『飴』

「買ってこようか?」

『ううん。べっこう飴』

「どこに売ってるかな?」

『作らないと無いよ』

「作り方わかんない」

『アルミホイルをね、器にして砂糖と水を入れるの。

で、冷やしたらべっこう飴』

「わかった。じゃあお兄ちゃんと一緒に作ろう」


その日は厘とべっこう飴を作って一緒に食べた。


2日後の2004年10月25日

その厘に朝6時半から起こされ、

散歩に行くことに・・・。

厘はどうやら小学校に行きたかったらしく、

学校の前まで来て

「厘は今、お休みしてるんやで」

と教えると少ししょんぼりした。

その後、

せがまれておんぶをしながら帰るはめに(笑)

おんぶしてると零に替わった。


10月29日 19時

恵から厘に替わる。

何故か前よりハッキリ喋れるようになっている。

さらに年齢が8歳から10歳になったと言われた。

これはどういうことなんだろうか・・・。