リリーさんの東京タワーとパブリシティー | 出版社で働く平社員の日記

リリーさんの東京タワーとパブリシティー

前回の記事で東京タワーについて書きましたが、それにしてもリリーさんの小説
リリー・フランキー
東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~
は売れていますね。1日3000冊推定で売れた本という記事をこのブログで書いていますが、今この本は1日3000冊じゃ収まらない勢いです。

特にこの東京タワーは、今週は確か月曜日ぐらいにCXの「めざましテレビ」で特集があったそうです。いわゆる私たちがパブリシティーです。これが効いて、特に今週の売り上げはもの凄かったそうです。(今週めざましテレビを見て、この本を買った人も、このブログを読んでいるかもしれませんね)

編集者のシゴトというと、いかにも作家と向き合っていい本を作り上げる、いつも原稿とにらめっこ、というイメージがあると思います。しかし実は本が出た後も作家をいろいろなメディアに露出させて、自分の本をより売れるようにするのも大切なシゴトの1つです。いわゆるパブリシティ活動ですね。

テレビ、雑誌、ラジオ、新聞、ネット、などいろいろなメディアがありますが、本にとっていいパブリシティーになる(紹介されて実売につながる)のはテレビと新聞(特に朝日新聞には小説と日経新聞はビジネス書)でしょうか。もちろん今後ネットが大きく力を持ってくるかもしれませんが、現在はテレビ、新聞にはまだまだかなわないようです。

そんな訳で、テレビ局や新聞社に勤める人たちには、おそらく毎日のようにいろいろな出版社から本が送られてくることでしょう。出版社に勤める私が言うのもなんですが、少しうらやましいですね。

出版社に勤めるようになり、明らかに読書量は増えましたが、どうしても自社の本に偏りがちな傾向があります。贅沢な悩みかもしれませんが、もっと時間と余裕を持って、他社の本もどんどん読みたいですね。