ホームページへの思い。出版社に特化した採用情報を…。 | 出版社で働く平社員の日記

ホームページへの思い。出版社に特化した採用情報を…。

出版社の採用情報をまとめたホームページを作りました。以前から構想があったものをやっと動かすことができました。まだ一部試験運用中ですが、こんごどんどん更新していきたいです。私が前職で、採用系の広告代理店で学んだことと、今出版社に入って身につけた知識を活用できればと思ってます。


PUB-NAVI 出版社総合就職情報サイト


●URL

http://pubrecruit.web-novel.net/


●ホームページにこめた思い なぜPUBナビが必要か


出版社への就職について考える際にまず認識しておかなければいけないのは、業界的な特色があり、狭き門であるとのことです。ご存知のとおり出版業界への就職は、新卒でも中途でも難易度は高いです。その理由として下記が考えられます。


・出版社というビジネスモデル自体が、あまりマンパワーを必要とせず、小規模でも運営できるビジネスであること。また大手出版社は契約社員やアルバイトを多数利用することで、マンパワーを補っています。(業界的地位があるため、雇用形態にとらわれず、人材を集められるため)


・マスコミという人気業界であるため、出版社側は採用にコストをかけないでも人材採用が可能であること


・編集などの経験を重視する特別な職種があるため、未経験者をあまり採用しない


よって受験者、転職希望者の母数だけが大きく、受け皿の出版社の採用は1社あたりきわめて少ないのが現状です。大手出版社ですと新卒採用で1名から10名程度に対して何万人の募集があります。つまり、もしかしたら今のモーニング娘に新メンバーとして加入するぐらいの難易度ではないでしょうか。


そんなわけで、出版業界は他のメーカーや商社などの一般業界に比べると、その採用スタイルに下記のような特徴があります。


・基本的に採用広報にお金をかけない(採用広報に積極的でない)

・採用に関して、旧時代的である。(それほど変わった採用手法をとらない)

・コネや紹介などの力も強い

・業界内転職は盛んだが、独特な業種ゆえ他業界からの転職は少ない


この特徴はきわめて、今のビジネスマーケットから考えると改善の余地があり、良いものだとは思えません。しかし、それでも人が集まってしまう人気業界だからこそ、出版社の採用に関することは未発展なのです。簡単に言ってしまえば、出版社の就職情報は「見つけづらい」のもなのです。大手就職・転職サイト(リクナビなど)で探しても、なかなか生きた採用情報は掲載されていません。主に出版社が採用告知する媒体は、自社HPと、朝日新聞日曜版というのが一般的なのです。


私も学生時代から出版社志望だった一人として、出版社受験をするのはきわめて情報収集に労力をさかれたのを覚えています。就職サイトを見てもあまり情報が載っていないし、載っていても更新されていないし、ホームページもいつ更新されるか分からないので、そのつど見なければならないわけです。また応募数の多い企業がほとんどなため、その募集締め切りのスケジュールもタイトに設定されています。ちょっとホームページを見ていなかったら、知らないうちに採用が始まっていて、すでに受付終了していることもしばしばでした。


その頃から、何か出版業界の採用情報がまとまったホームページがあればよいのにと思っていました。全てではなくとも、そこに行けばどの企業が募集していて、いつ締め切りであるか確認できる、そんなツールがほしかったのです。


私が就職活動をしたのはおよそ5年前ほどですが、それから今に至るまで、マーケットを見ると前述のような状況はあまり変わってないようです。そのあいだ私は何の因果か、人材系の広告代理店に勤め、出版社やその他の企業の採用コンサルティングや企画を行っていました。昨年には予てから希望していた出版社に転職することができました。自負するわけではありませんが、採用コンサルタントとして鍛えた情報収集力とノウハウがあったからこそ、現在希望の出版社では働けている(今の職場に出会えた)ような気がします。


私と同じく、出版社で働きたいと思う皆さまにも、ぜひ有効な情報収集をしていただいて出版社への就職を果たしてほしい、その少しでもサポートができれば、そういう思いでサイト「PUB-NAVI」を作成しました。


出版社就職にはココ! といわれるような就職情報サイトにしていきたいです。

PUB-NAVI 出版社総合就職情報サイト