追悼 鳥山明先生 | 仲の独り言

追悼 鳥山明先生




漫画家の鳥山明先生がご逝去されました。

「Dr.スランプ」「ドラゴンボール」

あまり漫画を読んでいなかった自分でも、

子供の頃、この2作品は読んでいました。

特にDr.スランプは好きでしたね。




ほとんどの登場キャラは好きでしたが、

どうしても好きになれなかったキャラ。

それはスッパマンです。

なぜなら梅干しが大の苦手な僕にとって、

梅干し大好きスッパマンは天敵でした。

当時は憎悪さえ持っていました(苦笑)

そんな事も今となっては良い思い出です。




ドラゴンボールは弟が好きでした。

僕とは5歳違うので弟の世代だと、

ドンピシャだったと思います。

作品に登場する女性キャラクターでは、

ブルマ派が周りに多かったのですが、

僕は悟空の嫁のチチが好きでした(笑)




この動画をご覧いただいても分かる通り、

世界各国での評価が本当に凄いです。

京都アニメーションの時もそうでしたが、

日本人の方が影響力を理解していない。

少し過激かつ失礼な言い方をしてしまうと、

「たかが漫画or漫画家、たかがアニメ」

特に高齢層の方にはそうした意識が強く、

また固定観念も頑なにあるような気がして、

その点はとても残念に思う所です。

でも、漫画やアニメの世界だけではなく、

実は映画の世界でも似たような事があり、

黒澤明監督が「乱」を作った時も、

日本側での製作費の捻出がかなわず、

フランスが最終的に資金を出しました。

あの巨匠と呼ばれる黒澤監督でさえ、

高い評価はフランス人の方がした訳です。

これは日本映画界の汚点だと思います。

学術研究でも国はお金を出しませんよね?

それで海外に優秀な人材を持っていかれる。

裏を返せば海外の方が高い評価をしている。

芸術の世界ではもっとかも知れません。

特にエンターテイメントに関しては、

外国人は文化、日本人は所詮お遊び、

そういう捉え方の違いがあると思います。

日本人は日本の良さ(己の武器)という物を、

残念なくらい分かっていない。

これは歴史や文化に対しても感じますが、

歯痒くもあり、罪深くもあり、

恥ずべき事ではないかと思います。

敢えて誤解を恐れずに申し上げますと、

「日本は好きだけど日本人は嫌い」

僕が会話や文章でよく表現するのですが、

上記のような部分を指しての事です。

今回も鳥山先生の訃報を受けて、

世界各国の反応を見て手のひらを返し、

急に評価をし出す連中もいると思います。

京アニの時もそうでしたし・・・

理由が何であれ、今まで以上の評価、

それを受ける事は良い事だと思いますが、

英語を必死に覚えたり、留学で箔つけたり、

無条件で海外のブランド品に飛びついたり、

受け身ばかりをグローバルというよりも、

世界で評価されている自国のコンテンツ、

歴史、文化、風習、偉人を理解して、

それらを強く自ら発信して行く事の方が、

真のグローバリズムではないのか。

そう常に思っています。

鳥山明先生の訃報に接し、

衷心よりお悔やみを申し上げます。