管理責任者の苦悩
管理責任者は社長の任命を受けたISO事務局の責任者である。
その最大の任務はISOの取得である。そのために社内の説得に
奔走し、ありとあらゆる文書を作った。社内の抵抗はあったが
ISOを後ろ盾に必要があると押しとおした。
さて、本審査は合格した。やれやれである。後は継続審査だが、
それは各部門の責任者に任しておけばよいだろう。
そして何回か継続審査を受けた。そこで管理責任者は青ざめる。
なんなんだ、このマネジメントシステムは。ムダなシステムを改善
することなくISOの取得欲しさに文書で塗り固めてしまっている。余計な文書が
多すぎる。システムが重い。業務と整合性がない。
ISOのためにやってきたことが今、ISOの活用を阻む錘になっている。
ISOを引っ張ってきた者が実はISOの足を引っ張る張本人になっている。
今さら、文書を削減しようというのもいいにくい。あれだけ必要性を説得
したのだから。
このような問題はないだろうか。もしそれが放置されていれば
その組織は官僚主義に陥っている。
即ち、前例主義、失敗を認めない、責任をとらない、
管理責任者は懺悔をして一刻も早くシステムを大改造すべきだ。