無意識のマネジメント | ISO9001を極めよう!~審査員の本音

無意識のマネジメント

人間に無意識と意識があるように
組織にも無意識と意識がある。
マネジメントとは物事をやりとげる
活動であるから意識された活動である。
しかし、意識レベルにも種類があって
旧態依然としたマネジメントは
無意識に近いといってよい。
例えば次のようである
「クレームだ。皆な集れ。対策だ。」
「売上が落ちてきた。もっと顧客訪問を増やせ。
 これが今年の営業目標だ」
「今年一年不良率低減を目標に頑張ってきました。
その結果、目標こそ達成しませんでしたが前年より
5%低減しました。」

これらは決して間違っているわけではない。
しかし、KKD(勘 経験 度胸
または、根性 根性 ど根性)
の精神論張りの号令であり、
計画がずさんであり、
事実(データ)の分析がおざなりであり、
責任が曖昧 である
つまりマネジメントの基本的なことが欠けている。
そして次のような症状が起きる。
毎年、目標が同じで マンネリ
未達の言い訳も同じ
クレームは再発ばかり
顧客より社内の評価が第一 まず部長にお伺い
結論がはっきりしない会議   
業績は結果主義 結果さえよければOK 
皆の考えていることがバラバラ


そして、なによりも無意識のマネジメントは
当事者意識がない。

「ISOの解釈から、これはどうすればよいのでしょうか?」
(それはご自分でお決めになってはどうでしょうか)
「顧客からいろんな事をいわれて困っています」
(おたくは何を売りにしていますか?
もっと自信をもってフラフラしないで下さい)

無意識のマネジメントから脱するのは、
まず自己反省を徹底してやることである

市場での競争力の傾向はどうか 落ちていないか
今までとってきた戦略は問題なかったのか
社員の意識はどうか 士気は下がっていないか
経営資源は適切に補充されてきているか
などなど
そして自己を客観視し、誤りは素直に認め
方向転換することである。
そしてトップ自らの懺悔する。
ある種のけじめをつけよう。
そうすると、きっとISOが経営ツールとして
いかにふさわしいものか
今までと違ったものに見えることに違いない。
ISOは意識されたマネジメントとして重宝なように
設計されているのである。