「死の谷」の旅人へ送る言葉 | ISO9001を極めよう!~審査員の本音

「死の谷」の旅人へ送る言葉

IT企業(ソフト会社)にはシリコンバレーならぬデスバレー(死の谷)が
ある。それはこういう話である。
システムを担っていた部門が親企業から独立して関連会社となり、
IT企業となる。その会社は親会社をはじめとするグループ会社から
の受注で食い扶持を稼ぐ。
ところがグループ会社からの受注が減り、グループ会社から
飯の種は自分で探せといわれる。そこでIT企業は食い扶ちが
減っていくのを横目に新規顧客開拓をしていくことになる。
これが死の谷への旅の始まりである。
なぜなら今まで営業をしなくてもよかったのに営業部門をつくり、
顧客が限定されていたので業務効率もよかったが、これからは
様々な顧客要求に応えていかねばならず、いきおい効率が落ちる。
リストラか。とにかく下請けでもいいから他から注文をとるか。
逆転ホームランを狙って、自社ブランドを作るか。
企業は迷走しはじめる。
最近、死の谷を旅している企業に
出会うことが案外、多い。
経営者の自信のなさ 幹部の自己保身
社員の著しい力量不足
クレームの山
目先の注文にしがみつく営業
品質方針が”徹底したコストダウン”
(これって品質方針と聞きたくなる??)
ぐちっぽい担当者
死の谷を旅する者達は似たような
雰囲気をもっている。


しかし、ここでは何が正しいかを問題にするはよそう。

問題なのは旅人の身の丈に合った
ふさわしい行いができているかである。

即ち、企業には必ず栄枯盛衰がある。我慢の時代が
ある。その時代に応じてマネジメントシステムも
変えなければならない。 

そこでのISOの審査は唯ひとつ。
今、企業がどこにむかっているのか
その一歩は将来につながる歩みか を
自己検証してもらい
気づきをもってもらうことに
全力を注ぐのである

自社の方針、目標は今のおかれている環境、立場に
ふさわしいものか?
部門間の連携はとれているか
社員への必要な情報開示はされているか
顧客から目が離れていないか
現場の声は経営者の耳に入っているか?
などなど

業績の低迷はホント わびしい。
社内の雰囲気は暗いし
将来の不安から浮き足立つ者もいる
しかし、そんの時こそ
全員で知恵を出せ。全員で事に当たれ。
死の谷の先にある夢をつかめることを祈る
(追記)
経営者の知見や器で企業の先行きが読めるものである。
儲かっていない時こそ経営者の真価が問われる。
姿勢を崩さない、背筋の伸びたマネジメント
になっているかどうか‥
個人的に相談に乗ってほしいと依頼を受けた
こともあった