断熱材を極力使わずに、断熱されたリビングを作る!
部屋が広くなると隣接した壁から冬の寒さや夏の熱波が侵入してくる。
広い部屋は寒くなる。温めるには部屋の体積に応じた暖房エネルギーが必要になる。
広い部屋は寒いし暑くなる。これに対応しようと思うと膨大な冷房・暖房エネルギーが必要だ。
一条工務店やFPの家などは20センチ程度の厚みの断熱材を利用していたりする。
工賃を除いて原価の断熱材だけで数百万円はする!
家によっちゃあ下手すると断熱材の材料費だけで1000万円かかってるかもしれん・・・・・・
そりゃあ、暖かくて当然だよね。でも安く仕上げるにはどうするか?
答えはですね、隣接した空間に部屋を作ればいいわけです。
変な間取りですが、見てもらえば分かるようにリビングが外壁に隣接していません。
外気に隣接している壁は床下のみです。
なのでこの場合はリビングの床下のみ重点的に断熱材を敷き詰めれば
リビングは暖かくなります。
周囲の部屋の空気層が寒さや熱を遮断します。部屋の空間そのものを断熱材として利用するわけです。
周囲の部屋や玄関は寒くなりますが、狭い部屋は冷暖房でコントロールすれば
簡単に調節できます。広いからこそ断熱材をふんだんに利用する必要があるわけで
狭い部屋にはそこまで気を使う必要はない!広いからこそ断熱材がふんだんに必要なのです。
天井の断熱材に関してはこの場合二階部分に部屋があるでしょうから、その空間が断熱材の役割を果たします。
このリビングに最も大事なのは床下の断熱材のみです。あとはリビングの気密性。気密性がとれず空気スースーだと寒くなります。
この場合変な間取りでしたけど、もう少しまともな間取りを考えてもらえればと思います。
窓をつけたりして外壁に接する面が出来た場合は、その部分には断熱材をたくさん使用してください。一条工務店クラスだと
高性能な断熱材で20センチ、だいたいグラスウールだと30センチの厚み相当でしょう。
この設計を元にすれば、建売クラスのショボイ断熱材でもなかなかの断熱性を確保出来ます。リビングの床下だけはしっかり断熱材を入れてください。
広いリビングの床下断熱材にホームセンターで売ってるスタイロ2センチ厚とかじゃ駄目ですよ。あれ低性能だし、厚みが圧倒的に足りません。あれだと15センチくらい欲しいかもね。
狭い部屋 断熱材が少なくても良い →→→→→→→→広い部屋 分厚くて高性能な断熱材と気密性が必要
って感じで、部屋が広ければ広いほど断熱材がたくさん必要になります。
この元ネタになったのは、祖母が残した築50年のコンクリおんぼろ家です。
いまどきありえない家じゅう無断熱だけど、1階の寝室は夏涼しくて冬暖かいんだよね。床下以外どこにも外壁に接していないんです。
隣の台所や土間は無茶苦茶寒くなるんだけど、その隣の寝室は無茶苦茶暖かい。おまけに両サイドは押入れとお隣さんのくっついた家。
無断熱でも空論ではなくて、実際そうなんだよね。
無断熱でも暖かい空間が作れる。
次は断熱材をさらに節約した広い部屋の作り方を書こうと思います。