最近、半年に一回は友人の結婚式に行ってる。

今度のは誰か知り合いがいるかもわからない結婚式で、一人で行く。

この年で、喫茶店に最近ようやく一人で行けるようになった小心者な私にこんなアドベンチャーがこなせるだろうか…。

ただでさえ誰か人がいないと何も出来ないこの私に…!!

前回の結婚式では大事な時に腹の音を鳴らしまくって終わった…。こんな事もあまり結婚式に行きたくない要因に繋がっているのだが…。
しかし、これはすべて私自身の問題であって結婚する友人の事を思えばこんな事ぐらい…そうだ…こんなにおめでたい事は無い…古い友人だけど、いつも私が迷惑かけまくってたけど、それでも全然会って無いのに年賀状をくれる大切な友人…。こんなダメな私があなたに出来る事は、勇気を振り絞って結婚式に行く事ぐらいでしょうか…。
人生は長いと仮に考えて…、人生を80時間としたら、その時間なんて10秒にも満たないのでは…!!だからどーって事ない!祝いたい気持ちをエネルギーに、本当それだけをエネルギーに頑張ればいいのね!いいのでしょうか…?あはは、いいんだっけ?

等とぐるぐる考えて、緊張して腹を壊した。
酒井法子が『うさぎって…寂しいと死んじゃうんだからぁ…!』
と言っているのをふと、思い出した。

この前の夜、人気の無い暗い道を一人で歩いていたら、草むらの中から何か聞こえて来た。

『ウギィー!ヤァァァオォォゥ…オワァァァーーオゥ…』

それはまるで、信じられないくらいの恨みを腹に抱えたまま死んでいったボサボサ老婆の呪いの叫びの声の様であった…。


…怖いっ!!…


そう思った時、少し後ろの方から…



『ゥワーーーオォゥゥ…ォワアアアアアアアアアアオゥゥゥゥ!!』

今度は、とんでもない恐怖の闇の子供が、『一緒に遊べーっ!』と言わん許りの叫びが聞こえた。


『二人いるっ!!もうダメだ!』
そう思った。この歳にして、とうとうオバケに会う事になるとは…こんなどうでもいい格好をしてる日にかぎって…どうしよう真直ぐ走って逃げるか…!
ヤバイ!ガスガス脱げる靴履いてきちゃった……


等と考えていたら、遂に草むらに何かボヤリと見えた。




かわいい白っぽいフワフワにゃんこがいた。
多分、恐怖の闇の子供もにゃんこだろう。




猫の事なんか何も知らないから、物凄い怖かった。