フゥちゃん
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10ヶ月の女の子。
去年の春に我が家に来て、こんなに可愛いのに、なかなか家族が見つからず、姉妹のヒナちゃんと
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仲良く未だに、我が家にいました。

6ヶ月ごろから避妊手術のお願いをボランティアの方に申し出ていたけど、その頃に産まれた子が沢山いて、後回しになっていました。

今年1月に、やっぱり発情期が来てしまい、手術の催促をしたけど、費用の関係やら何やらで、延ばし延ばしにされていたので、自費で手術をしようかと思いましたが、普段のフードや砂代の費用、この時期に娘の高校入学等で、出費が嵩み、とても自費でできませんでした。

発情もすぐに治まり、手術の空き待ちをしていたら、今週空きが出て、フゥちゃんを避妊手術に連れて行きました。

獣医さんがフゥちゃんを見て、
「この子、お腹が大きくない?」
って、言われたのですが、私は笑って
「ただのデブネコです」
って、伝えました。

そしてフゥちゃんを預け、お迎えの時間まで家で待機していたら、病院から電話があり、
「やっぱり、妊娠していましたよ」
私は、全くそんな事に気が付かず、フゥちゃんを避妊手術させてしまったのです。

赤ちゃんは…
堕胎…

私は…
私は…
もう言葉がありませんでした。

赤ちゃん、かなり大きくて、あと2週間もすれば、この世に産まれてくるはずでした。
3匹の赤ちゃん…
フゥちゃん、ママネコになる準備をしていたのに…

何度も何度も、フゥちゃんと赤ちゃんにも謝り、赤ちゃんを連れて帰り、翌日火葬しました。

フゥちゃんが妊娠している事を知っていれば、私は絶対に産ませてました。
発情が来た時は、気をつけて留守時間は必ずケージに入れていたのに、まさか妊娠しているなんて、全く気がつかなかった…
フゥちゃんは預かり保護ネコだけど、今は私が飼い主として、責任を持ってお世話していたつもりでいたのに…

私はなんてヒドイ事を、フゥちゃんにも赤ちゃんにもしてしまったんだろう…
3つ大切な罪のない命を私自身が殺してしまったんだ…

自分のした事に、本当に嫌気がさしました。
ボランティア預かりさんとして、自信喪失。

今まで、病気で亡くなった子を数匹看取り、辛くて悲しくてなかなか立ち直れない私もいたけど、病気になってしまう事は、私にはどうしようも防ぎ用がなく、仕方がないと思えていました。

でも今回は、違う。
私の不注意から、こうなってしまった事。
言葉に表せられないほどの罪の気持ちで、潰れそうです。

手術から2.3日経ち、フゥちゃんが…
親子ネコのともちゃん、マリちゃん、チビちゃん3匹が居るケージに入り、チビちゃん達に寄り添う姿を何度も見るようになり
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(カラーをしているのがフゥです)何度も何度も涙とともに、フゥちゃんに謝りました。
謝ってももう赤ちゃんは、戻って来ない、フゥちゃんは二度と赤ちゃんを産む事が出来ない身体になって、本当にどうしていいのか、わからなく、その場から逃げ出したくなりました。

私はこのままボランティア預かりとして、続けていいのか…
でも、私が辞めたら、これから先救えるはずの数匹の命が、救えなくなるかもしれない…
そんなこんな色んな事を考え悩みました。

チビさん達3匹を
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見ていたら、やっぱり辞める事は出来ない。

思いもしなかった辛い出来事から、乗り越えなきゃいけない…

外を見れば、桜が満開近くになり、ヒラヒラ舞う桜を見れば、また今年も次男ナッツの事を思い出し、また泣いてる。
違う意味の涙だけど、ナッツが教えてくれた事、私が預かりさんになるきっかけのような事を教えてくれたナッツ。

そうだった。
天使になった子達が教えてくれた事を絶対にムダにしないと、誓ったんだった。

フゥちゃんの赤ちゃんも、私に教えてくれたんだ。

そう思うようにし、フゥちゃんの赤ちゃんが教えてくれた事を教訓に、今居る預かりちゃん達の幸せ探しと、これから出会うニャンズの為に、まだ預かりさんを続けさせてもらおうと思います。

天使になった、ナッツ、アビ、来希、ハアト、そしてフゥちゃんの赤ちゃん。

また会えるだと信じて…












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