再演という事で、受ける印象が変わる作品が多いのもわに社の特徴であり、醍醐味でもあります。
前回はここまで深く感銘しなかった記憶があります。切なくて、美しい話、こんな深い話だったんだなぁと改めて感じました。わに社の特徴でもあるけれど、何度も観ないと理解出来ない作品も多いんですよね。でも、覚えてる部分もあり、また新鮮に観れる部分もあって好きだなぁとも思います。
相変わらずの大人数なのにちゃんと統率の取れた動きも面白い。
実はこの作品に関しては、「アダチ」「ドーリー」「ミライとカコ」「バンビ」に関しての印象が強く、ただこんなにも切ない話だったかなぁ。後、クラシックの印象が強かった。「ミライとカコ」に関してはただ面白いなぁとしか感じて無くてこんなにも深い意味があったんだなぁと再認識させられました。感動したし、揺さぶられましたけど泣かなかったなぁ。ショックが大きすぎて。こんなにも深い話だったんだなぁと感銘することばかりで頭がいっぱいになりました。
光組から、人はどうしてこうも臆病なんでしょうね。幸せになりたいのに、してあげたいのに一歩が踏み出せない。人と距離を取ることで平気な顔をしようとする。気になるのに手が出せない。口にしてしまえば楽になるのに、その人を傷つけてしまうのを恐て閉ざしてしまう。心の中はこんなにも叫んでるし、溢れているのに、出せないジレンマがより自分を苦しくする。わかっているけれど。
月組、口は人を癒やす事もできればナイフにもなる。心も晒せば、暖かいモノに包まれることもあれば、冷たい氷を押しあてられることもある。皆、孤独を抱えて生きてる。誰しもがそうなのかもしれません、でも、生きる輝きっていうのを観せてもらったように思います。幸せって側にあるんだなぁ。
社員回、安定感のある面白さと切なさ。社員だからこその呼吸が感じられました。
中西さん、心の中のジレンマをどう表現したらいいのかわからないから、より平坦に、淡々とした雰囲気になってしまうのかと感じてました。コウヘイ役はそれはもう見事なカッコつけ男。ツッコミ所満載でした。でもそのズレた所が庇護欲をそそるんだろうな。
織田さん、痛々しい表情と最後のアダチとのやり取りのギャップは胸にきますね。激しい感情の表情はさすがだなぁ。
大月さん、ミヤマさん共にお人形みたいだなぁ。この役には凄く合ってますね。どこか人間味というのか、感情が隠れてる部分がとても切なくて好きでした。ミヤマさんに関しては、カイ役も好きだな。うん。
坂本さんは前回よりパワーアップした感じだなぁ。でもドーリーにはやられました。チヨを心配しながらも見守る姿、愛に溢れてて好きだなぁ。
綾子さん、真正面からぶつかる激しいさは上手いと思いながら観てました。
水野さん、かわちさんのお二人はさすがとしかいいようがありません。ユーコ、トラの二人のダブルキャストだった訳ですが、お二人ともトラさんの切ないけど、危うげなトラさんが大好きです。二人の芝居はいつも観ていて引き寄せられる。舞台に立つ芝居なら何でも観たくなります。
古場さん、臆病な大人のはジレンマがひしひしと、優しすぎるんでしょう。守りたいけど、傷つけてたくないのが。大人は怖がりですから。
源さん、不器用さがなんともぴったりでした。大人になるとどうしてこうも臆病になるんですかね。でもアダチの時のイジられ具合に笑わせて頂きました。
林さん、テンポで笑わすのはさすがです。古場さんとの不器用な大人のじゃれ合い。源さんの時の源イジリ笑わせて頂きました。
山三郎さん、どうくるかと思ってましたが笑わせて頂きました。間の取り方と細かな動きというのか、見せ方といった方がいいのかなぁ。そうくるかと思って笑ってしまいました。上手いなぁ。
浅井さん、まっしゆさん、不器用な大人女子は思わず応援したくなりますよね。二人共かわいい。キュンとしました。ワザとおちゃらけて、本音を隠して。でも好きだの気持ちをも隠さない真っ直ぐさが好感度急上昇です。
浅井さんのスガはびっくりでした。しゃべらずに表現するって難しいと思うんだけどな。
迫くん、前回観た時は、この役が理解出来ずに流してしまった。立ち位置がわかると見えてくる。なぜタケルとアダチの前にしか現れないのか。そっかあ、通ってきた過去なんだなぁ、親子二人共。一緒だから見えるんだなぁ、アダチをとおして。だからこそアダチは何とかしたいと思ってタケルに話しかけるのか。自分も辛いけど、誰よりも二人が辛いのがわかるから。優しいなぁアダチ。この役の意味を理解しないと難しい。迫君の幼さが余計に沁みます。今の彼だからこそ出来る芝居なんでしょうね。
ダニエルさん、やってくれました。笑わせて頂きました。彼の独特の世界に一気に持って行く、なおかつ、ズレてるのが余計に腹立つけど面白い。粋がってるのがわかるから。
篠塚さん、まさかの配役。そしてトリッキーな役ですね。ずるいなぁというのが印象的、女性の弱みに漬け込む男って感じかなぁ。
土方さん、上手いなぁ。笑わせて頂きました。土方さんの芝居も好きなんです。ズレたポンコツ具合が何とも楽しませて頂きました。
平手さん、今回1番衝撃を受けました。凄いこんなにもぶっ飛んでる方なんだ。笑わせて頂きました。源さんとの絡みも楽しかったし、バンビを捕まえる時の二人から出るほったらかしの空気感がたまらなく好きでした。
今回嬉しかったのは、ふくしまさん、和久田さんのコンビがまた観れた事。このコンビのこのやり取り本当に観てて笑えるし、大好きです。ふくしまさんのボケを全力で和久田さんがツッコむ加減が絶妙でした。ぴったりの役所。本当に楽しませて頂きました。
林さん、すぎのさん。青春ですね。青春時代のピュアさが1番発揮されてたコンビなのではないかなぁ。ニマニマして観てました。
川井さん、こいう影のある役はやっぱり上手い。一筋縄ではいかない役はさすがの安定感でした。後最後の方での細かな第三者としてのイジリともいえるツッコミ加減の芝居も大好きです。
藤岡さん、影のある役をやってましたね。彼のどうしていいのかわからない空気感は伝わってはきました。もがいてるといった方がいいのかなぁ。どちらというと社員回で観せた、ヤマト役の方が私は好きかなぁ。ダブルキャストの相手が川井さんだからな。難しい面もあるとは思います。
川口さん、小椋さん。かわいいけど非常な役所。お二人のテンポや雰囲気に騙されるとこの物語は理解できません。癒しではあるけれど、彼女達か何を言っているかを把握しないと難しい。混乱に陥れようとする見事な役所。ただ人ではないというのは1番理解しやすい二人かもしれません。
まーぼさん、岩瀬さん。笑わせて頂きました。怒涛の攻撃は破壊力抜群ですね。面白かったです。ただこの二人の立ち位置は話を混乱させてくれるという意味での手腕は見事です。コレを理解しないと次に繋がらないんです。コンニャリョウとも思います。やってくれましたね、楽しかったですけどね。前回、この二人の役者さんに引っ張られてラストの深さを理解出来なかったですから。またしても引っ張られました。前回観てるのでセリフの意味を理解してるので引っ張られませんでしたけどね。
今回は、再演という事もあり動物達を冷静に観ていられたように思います。こんなにも切ない思いをしていたのかという意味でハッとさせられました。何が幸せかは自分が決めるということなんでしょうね。印象に残ったのを上げていきます。
ドーリー、今回は3人のドーリーを観た訳ですが、松竹亭さんのドーリーが好きでした。愛に溢れた優しいドーリーでした。おにぎりさんは優しさの中に、ちゃめっ気があったのが印象的でした。
1番の違いを感じたのはエンヤです。呂さんのエンヤは、相手を利用しようとする支配的な役。どこか第三者として眺めている雰囲気があったのを感じました。
碓井さんの表現力は凄いなぁ。動きに引かれました。碓井さんのエンヤはけしかける役。けしかけといて反省するという、ちょと哀れな役。悲しい役所だったように感じました。
竹市さんのパルパル可愛かったなあ。園田さんのパルパルは静かだなぁと感じてました。
今回の発見として、スガがこんなにも悲しい役だとは思わなかったのも事実としてありました。岡田さん、田村さんの悲痛な叫びが印象的でした。
尾國さん、磯貝さんのニーナとして脳天気さが目に飛び込んでくるとも事実。
前回観てる時は、あまり感じなかったけど、ワンダもかなり悲しいセリフをいってるんだなぁと認識しました。榊原さん、野村さんの芝居を観ていて思いました。
空美さんのバンビはとにかくかわいい。本当に癒やされました。かわいいなぁ。笑綾さんのバンビもかわいい、かわいいけど。必死さが伝わってきて笑えました。「子どもなのだから」は毎度笑いを抑えるのが大変でした。後、捕獲される時の二人からのイジられ具合も笑わせて頂きました。本当にお疲れ様ですと言いたいです。
今回のアンサンブルキャストも個性的でしたね。楽しませて頂きました。前回観た時は、そんなに印象なかったのに目に停まった方が何人かいらっしゃいました。楽しませて頂きました。
楽しませて頂きました。黒字との事でホッとしております。ここらで締めたいと思います。皆様お疲れ様でした。