おはようございます。
前回に続いて、心不全について。
今日は病態について。
すべてはとてもとてもブログでは語りつくせません。
もしすべてを聞きたいって方は私の心不全セミナーに参加してください^^
希望者が多ければ、また実現すると思います。
では、今日は心不全の病態その1としておおまかなところから説明します。
心不全の心臓って、一体なにがどうなっていて心不全なの?
ってところをお話します。
よく、心不全の検査として左室駆出率(Ejection Fraction:EF)を測定します。(英語あってるかな?汗)
これは、左室の拡張末期容積と収縮末期容積の差から左室がどれくらいの割合で血液を駆出できているかを測っています。
基準値は60%くらい(56%とするものが多いかな)。
EFが基準値を下回っているのが『収縮不全』とよばれる状態。
おそらく、多くの方がイメージするのはこの心不全だと思います。
でも、実際には心不全の60%くらいといわれています。
つまり、40%はEFが基準値以上もしくは40-50%くらいと比較的EFが保たれているんです。
でも、心不全の症状を呈している。
そんな心不全が存在することが1990年くらいから報告されるようになってきました。
つまり、ちゃんと収縮しているように見えるのに、心不全を呈している。
心臓が果たすべき役割を果たせていないんですよね。
一体どういうことかというと、ここで大事なのが拡張能というもの。
心臓は収縮するのが大事なのは確かだけど、しっかり拡張もできないとダメ。
Starlingの機序って聞いたことあると思います。
血液がたくさん心臓に戻ってくるとたくさん駆出するってやつです。
これは、心筋が伸張されることで強い収縮を生み出すためです。
でも、心臓が硬くなっちゃってうまく拡張できないとどうなるか?
どれだけたくさん収縮しても、そもそも拡張していないということは血液があまり左室に入ってきていないから当然駆出する血液量は少ないです。
だから、結局全身の酸素需要を満たすことが出来ずに心不全を呈してします。
これが『拡張不全』というものです。
これは診断が難しいらしいです。
収縮不全であればEFで簡単に診断できるんですが、拡張不全はまだ明確な診断基準もできていないらしいです。
海外ではある程度出来上がっているようなことも書いていたように思います。
要は、EFはまずまずだけど心不全っぽいなぁ~っていうとき。
心不全って自覚症状が息切れとか疲労感とかで、主観的なんですよね。
だから、本当に心不全なのかの鑑別が難しい。
様々な症状と既往と統合して判断するみたい。
最近は『収縮機能が保たれた心不全』みたいな呼び名もできています。
こうすれば少し広い範囲まで拾えます。
大事なことは、EFが基準値だからって必ず心不全ではないとは言えないってことです。
では、なぜ拡張不全となるのか?って・・・
それは次回のお楽しみ^^