約束だよ | そのルール必要?「ルールを皆で作る」障害者グループホームです。
「約束だよ。絶対に……しよう」
誰の言葉かは分からなかった。その言葉を俺は忘れてしまった。
なんでなんだろう?胸がくるしくなる。心臓の鼓動が速くなる。
「うん、また会ったら……だね」
そうして、ある場所にタイムカプセルを埋めた。でもそのタイムカプセルをどこに埋めたか忘れてしまった。
あの子は……一体


俺の名前は瀧神双龍、高校一年生。
俺は朝起きるとまずは窓を開けた……もう5月か。あの子は約束を覚えているのかな?
それは今でも胸に残っている。
そして雲母が俺を起こしに来た。
「お兄ちゃん、おはよう」
雲母はいつも俺を起こしてくれる。それには感謝をしている。
「お兄ちゃん、今日は義父さんが帰って来る日だよ」
親父が帰ってくるのか……あいつは覚えているのだろうか?親父自身の罪を。
「あいつ帰って来るのかよ」
「お兄ちゃん、嫌な顔しない。何があったかは分かるけど、実の親なんだよ」
俺にとっては実の親でも、雲母には義父なんだとな。
雲母の言うことは分かる、でもあいつがした行為は許されない。
「実の親だからって、許せないんだよ」
「お兄ちゃんって子供みたいだね」
そう俺は未だに成長できない子供だと、自負している。
「そうだよ、子供さ。だから許せないんだよ」
俺は雲母が何か言いたそうだったが無視して、学校に向かうことにした。

俺は何度も何度も親父を拒み続けた。お袋の死に目に遭わないどころか、あいつは家族を捨てたんだ。今頃謝罪されても許せる気がしない。
通学路で一人、思いにふけっていると。
「おーい双龍、おはよう。」
勇気は共に分かり合える仲で、親友でもある。
「今日は探偵部に来れそうか?」
「勇気か……今日は親父が帰ってくるんだ。だから参加できない」
俺は会いたくはないが、雲母の頼みだ。仕方なく会うだけなんだが。
「そっか……残念だな。そういやあ、今日転校生来るらしいぞ」
今頃の転校生は珍しいな。
「この時期の転校生とか珍しいよな」
「知らないのか? 結構美人で可愛い子らしいぞ。」
転校生か……
「隣のクラスにはアイドルが来るらしいぞ」
「俺には関係のないことだ」
俺が無視すると、勇気の方から、
「なんだよ、連れないな。それよりもさ今日屋上で話しないか?」
無視しても強引に誘ってくるので、仕方なく、
「いいよ、その代わり昼メシ奢れよ」
「わかってるって」

教室に着くと、遥香が「先輩」とこちらに向かってきた。遥香が先輩と言うのは、柔道道場の後輩だからだ。
「先輩ったら、遅いんだから。昨日を忘れたの?私、弄ばれたの」
と根も葉もない噂を言い出すので、周りがざわつき始めた。
「えっ、遥香とできてるの?」「つきあってるのか?」「最低」
「お前、嘘をつくな嘘を。俺がいつお前を弄んだ!?」
怒鳴ると、遥香は、
「冗談ですよ、冗談。先輩は冗談も通用しないんですか?」
冗談って……まったく呆れるやつだな。
「冗談でも、言って良いことと悪いことがあるんだよ」
「そんなに怒らなくてもいいじゃないですか。高原先生みたいですよ」
高原とは体育教師で、令和の時代スパルタ指導をする教師のことだ。
「お前なあ」

入居者執筆ラブコメミステリー…続きが気になる方は弊社のホームに入居してください。