第166回 おやっとさぁ | [粒子線治療][陽子線治療][菱川良夫] 名誉センター長のこばなし ~がんから学ぶこと~

[粒子線治療][陽子線治療][菱川良夫] 名誉センター長のこばなし ~がんから学ぶこと~

一般社団法人 メディポリス医学研究所
メディポリス国際陽子線治療センター 名誉センター長
菱川良夫による講演からの小話。

ネガティブワードを好まない私は、「お疲れ様」という言葉も好きではありません。

センター開始当初は、「お疲れ様」と言われる言葉を聞き流していたのですが、
あらゆる場面で顔を合わせるたびに言われると気持ちが良くないので、
職員には「私に対して『お疲れ様』を使わないで欲しい」とお願いしています。

そして、代わりの言葉を考えました。 それが「お元気ですね」です。


しかし、社会人への「お疲れ様」の浸透は深く、
上記のようにお願いしていても、ついつい口から出てしまうようです。


NHKの「花子とアン」を時々見ていると、「こぴっと」という方言が出てきます。
「ちゃんと」とか「しっかり」という山梨の方言です。

Facebookの投稿で「こぴっと」を使うと意外に反応してくれる人もいて、方言もいいなと感じていたある日、鹿児島空港の壁を見ると、「おやっとさぁ」という言葉が書かれていました。

その下に「(おつかれさま)」と書いているのを見て、これだと閃きました。

 


多くの人が無意識にネガティブな言葉を発しています。
お疲れ様以外にも、例えばレストランで注文する時の

「すみません。(注文良いですか?)」

これもおかしく感じ、私の家族は、
「(注文)お願いします。」を使うようにしています。


言葉には言霊が宿るとはよく言ったもので、
ネガティブワードにも、ネガティブ思考を作り出す言霊が宿っているのではないでしょうか。

センターの職員には、これから「おやっとさぁ」を「お疲れ様」の代わりに使ってもらいます。