先日、遠方からご家族だけでセカンドオピニオンにいらっしゃいました。
本人はいたって元気とのことですが、「もし私から予後についての話があったら、本人がショックを受けるかもしれない」との配慮で、連れてこなかったそうです。
今回は、このご家族の実例を交えて、私のセカンドオピニオンのルールをご紹介します。
【1】予後について
予後を聞かれた場合、私は「わからないと」答えます。
そこに、「ただし…明日までは大丈夫だと思います」と付け加えます。
一般的な医師は、患者さんやご家族に予後を伝えます。
医師も人であって神ではありませんので、予後のお話は過去の経験や確率に基づいた予測にすぎません。
しかし「専門家が言うのだから、そうなってしまうのだろう」と考え、強く思い込んでしまう患者さんも少なくありません。
そうなると、マイナスのイメージトレーニング状態です。
医師が話した予後のように、自らを導いてしまっているのかもしれません。
人の寿命は誰にも分からないのが本当のところです。
【2】医師との協働作業
この患者さんの場合、化学療法と陽子線治療を併用治療するのが良いと判断したので、現在かかっている病院で化学療法を先行して行うようにお話ししました。
すると「主治医と気が合わないので、どこか違う病院で治療を受けることはできませんか?」と質問されました。
「好きな人を探してもすぐには出逢えませんよ。好きな人探しをしている間にがんは大きくなります」と説明し、最優先事項を再確認していただきました。
そして、我慢することもあるかもしれませんが、今の先生と協働して化学療法を行うように勧めました。
【3】生活習慣について
ご本人は、がんになる前にかなりの数のタバコを吸っていたそうです。
さらに がんと分かってからも、数を減らしながらも吸い続けているとのこと。
これについては、「きっぱりやめるように言ってください」と伝えました。
私は、がんになる前の生活習慣を続けることが治療に悪影響を及ぼすのではないかと考えています。
過去のこばなしも参考にして下さい。
第4回 生活習慣
http://ameblo.jp/ptrc/entry-10991969179.html
第53回 生活習慣病
http://ameblo.jp/ptrc/entry-11315466952.html
セカンドオピニオンでの出逢いは一期一会です。
これからも、出逢いを大切にしながら、セカンドオピニオンを通して希望を配り続けたいと思っています。