第62回 与楽抜苦(よらくばっく) | [粒子線治療][陽子線治療][菱川良夫] 名誉センター長のこばなし ~がんから学ぶこと~

[粒子線治療][陽子線治療][菱川良夫] 名誉センター長のこばなし ~がんから学ぶこと~

一般社団法人 メディポリス医学研究所
メディポリス国際陽子線治療センター 名誉センター長
菱川良夫による講演からの小話。

最近読んだ本に「与楽抜苦(よらくばっく)」と言う言葉がありました。
これは、仏教で使われる言葉で、「慈悲」を指す言葉だそうです。
( 慈 = 与楽 、悲 = 抜苦 と、それぞれ指します)

この言葉を見て、「粒子線治療は、まさに与楽抜苦の治療だな」と感じました。

粒子線治療は、他の治療と比べると非常に楽な治療であると言えますし、
治療中や治療後に苦しみを感じることが少ない治療だからです。

また、与楽抜苦は、「良いがん治療」のことも表現しているような気がします。
がんを治す事が「与楽」で、治療中や治療後の副作用や障害を少なくする事が「抜苦」です。


「がん治療とは何なのだろうか。」
「粒子線治療とはどうあれば良いものか。」


これらは答えの出ない質問ですす。
しかし、最近はこういったことをよく自問しています。

そんなとき、「与楽抜苦」という言葉に出会い、嬉しくなりました。
読書の楽しみの1つは、このような新しい言葉に出会う事です。


これからも「与楽抜苦」で「幸せな医療の提供」を行っていきたいと思っています。