第22回 粒子線治療は舞台芸術 | [粒子線治療][陽子線治療][菱川良夫] 名誉センター長のこばなし ~がんから学ぶこと~

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一般社団法人 メディポリス医学研究所
メディポリス国際陽子線治療センター 名誉センター長
菱川良夫による講演からの小話。

今年最後のこばなしとなりました。
今回は、大変お世話になった先生の言葉からです。



兵庫県立粒子線医療センターの院長時代に、同センター名誉院長である阿部光幸先生からたくさんの事を教わりました。


その中に「放射線治療は、オペラのような舞台芸術である」との教えがあります。


通常の病院で放射線治療を行う場合のスタッフは、医師、看護師、放射線技師、薬剤師などで構成されています。
粒子線治療施設のスタッフは、それに加えて医学物理士、加速器技術者なども必要となってきます。もちろん栄養士や事務などの協力も大切です。


粒子線治療は多数の役者が作り出す、まさに「大舞台芸術」なのです。
当センターのセンター長となってからは、常に舞台監督であること意識しています。


センターで良い医療を提供する事は、良い舞台を提供すると言う事です。
センターの職員一人一人に舞台役者として努力してもらうようにしています。
一人一人の努力の成果が良い舞台を作り出すのです。


以前紹介したカズンズの本( )を読んでからは、「患者さんは、粒子線治療という舞台芸術が成功する為に欠かせない観衆である」と言うことを強く意識するようになりました。


見る気がなければ、舞台の演技もつまらなく見えるのと同様に、患者さんに「治る」という気持ちがなくては、治るものも治りません。
そこで、観衆である患者さんには「治る」という強い気持ちを持つようにしてもらっています。



治そうとする医療側の努力と、治ろうとする患者さんの気持ちが一緒になってこそ、より良い医療になるのだと感じています。




「皆で素敵な芸術を作り上げていきましょう。」
センター長懇話会ではそのような話もしています。



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