「…今の、私?」




「そう、今の」




私は唇を噛みながらディスプレイを凝視していた。





どういうこと…?



「じゃ、今日の朝ご飯、何食べた?」



え…?






優香が食べそうな朝ご飯。



「ヨーグルト」




「ふーん。」



…ばれてる?
朝はお米が食べたいと夫がいうから
いつも和食を準備してるんだけど…




「ま、いいや。」


しばらくの沈黙の後、男がいう。



なんなの…




その沈黙さえも、私は怖かった。




「じゃ、今何色の服着てるの?」



「…黒」




「スカート?」



「そうよ」




黒いTシャツと緩いジャンバースカートは部屋着。




「身長は?」


「158センチ」





「…嘘、下手だね」




また男のキャラクターがくるくる回りながら笑った。



「どうして?」

「どうして、こんな」

「こんなことで私を試して」

「わからないって思って」

「バカにしてるだけでしょ」





私は涙目になりながらキーボードを叩き、

男のキャラクターを睨みつけた。




「優香ちゃん」

「かわいーねぇ♪」

「今、ドキドキしてるでしょ」



男はくるくる回ったまま私に問いかける。




「してるでしょ?」
「これも質問なんですけど(笑)」





「…してます。」



恐怖と悔しさで私はいっぱいになりながら答えた。




「いいこだね」



男は回転を止めた。



「じゃ、最後の質問」






しばらくの沈黙のあと、男のキャラクターはニコッと笑った。




「今、濡れてるでしょ」




「…そんなこと」





私は下着の隙間から指を差し込んで唖然とした。





緊張していて気づかなかったがそこはもうねっとりと熱く糸を引いていた。