右翼が嫌う「朝日新聞」 | シイタケのブログ

右翼が嫌う「朝日新聞」

 もう少し「右翼」について考えてみたい。
 朝日新聞阪神支局襲撃事件は今もなお記憶に新しく、言論の自由を保障する日本国憲法秩序に対する許しがたい挑戦行為として語り継いでいくべきであろう。当の日本国憲法を破棄したいのであれば、それを支持する世論を味方につければよい。ただし日本国憲法を破棄せよと世論に訴える行為そのものが、日本国憲法によって保障されていることを忘れてはならないと思う。

 ところで実際の襲撃(暴力行為)に至るのは言語道断として、ネット上でも朝日新聞はよくやり玉に挙げられている。「アカヒ」などという蔑称が付けられることもある。「右翼」的思想をもつ人から見れば、朝日新聞は「左翼」「アカ」であり、敵であるということになろう。しかしなぜ朝日新聞だけがとりわけ強い攻撃を受けるのか、私には理解できない。過去の経緯などがあるのかもしれないが、私はよく知らない。ただ、現在存在している全国的な商業紙(読売、毎日、日経、産経…)を見る限り、とりわけ朝日新聞だけが異端だとも思えないのだ。

 読売新聞などは懐古主義、武力信仰主義的な「憲法試案」を発表したくらいだから、いわゆる「右」ということになろう。産経新聞もそのような傾向が見られるのではないか。日経新聞は経営者の視点からの編集であり、労働者が左翼主義傾向をもって団結などされては困るだろうから、「左」とはいえまい(電車の中で一サラリーマンが日経をまじめに読んでいるのを見るとおかしい)。これらに比べると朝日新聞はわりと市民の立場から、また労働者の視点から記事が書かれていることが多いので、「比較的視点」からは「左翼的」ということになるのであろうか。

 とはいえ、朝日新聞も他と同じ、一商業紙である。例えばトヨタやキヤノンの全面広告も載せて広告掲載料を大きな資金源としている。当然、広告主に都合の悪い記事を大々的に載せることはできまい。政治家が発言したことをそのまま記事にするだけで、他の商業紙とまったく異ならないことも多い(多すぎる)。たしかに朝日新聞には一般的に、情緒的、日和見主義的な側面がある。この点を旧社会党や、旧態依然とした労働組合の傾向と似ていると嗅ぎ取り、「右翼」は気に入らないのかもしれない。しかしこのようなことだけで朝日新聞だけを毛嫌いすることもなかろう。私から見れば「右翼」の朝日新聞嫌いは「お門違い」である。

 暴力行為は断じて許されないが、もし「右翼」がどこかのマスコミに非難を向けるとすれば、それはずばり「赤旗」であろう。そして究極的にはそれを愛読する一市民・一労働者が右翼の敵ということになろう。右翼が赤旗の主張を「論難」することによって初めて、まっとうな対立図式となると思う。朝日新聞は敵ではない。

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