派遣業禁止、雇用契約の反復更新禁止
パートタイマー、派遣労働者をはじめとした「非典型雇用労働者」「非正社員」の待遇について最近問題となっている。いわゆるワーキングプアの温床である、と。たしかに賃金や待遇、福利厚生などの問題は、一番の問題であるが、そのことは次回に触れることとしよう。今日私が言いたいのは、人格にかかわることである。私は常々、派遣業は原則禁止、アルバイト・パート社員は契約を3回以上更新する場合は正社員化すべし、と思っている。それは、正社員に比べて待遇が悪い、雇用が不安定だからだけではない。職場の中で、一種の身分差別のような状況が生じることが許せないのである。正社員の間で、「バイト君」「ハケンさん」という呼び方がなされる。明らかに「上から目線」である。ときには派遣社員に話しかけるときに、名前でなく「ハケンさん」と呼びかけることもみられる。社内会議で「…についてはハケンにやらせよう」という言葉を耳にすることもある。同じ人格を持っている人間同士なのに何事かと思う。このような非正社員蔑視は、年代を問わずみられるようだ。正社員ならセクハラを受ければ抗議できるところを、非正社員で「契約打ち切り」という仕打ちが怖いために泣き寝入りせざるを得ない人も多いであろう。聞いた話では、年配(オヤジ)男性社員は若手正社員の女性を飲みに誘うことはできないが、派遣社員やアルバイトの女性なら気安く声をかけるという。正社員の女性を誘ってうっかりセクハラ告発されるとたまらないが、派遣社員やアルバイト社員ならお酌をさせても平気、ということか。まったく許しがたい。これは封建社会で国が身分制度を作り、そこから身分間で差別が起きるようになったのと状況がよく似ている。つまり国が派遣社員や非正規雇用を野放しにしているために、労働者の間で身分差別が生じているのである。このような労働者の「二分」は、まことによろしくない。正社員と非正社員で軋轢が生じれば、不満が経営側に向かないわけであり、経営側としては喜ばしいということになるのだろう。人間とはおろかなもので、単に「お上」が政策上作った制度であったり、偶然生じた事情であったりしても、人を上下関係で見、下の者を見下したりする習性をもっているのである。…というわけで、私は単に賃金などの待遇面ではなく、人格を平等に扱う=個人の尊厳の見地から、非正社員というのは原則として解消させていくべきだと考えている。派遣業禁止、契約の反復更新禁止!だ。
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