私は介護施設の厨房に勤務していて、鍋・釜・ヤカンの他にも色んな厨房機器のお世話になっています。


先日、食洗機が動かなくなり、大ピンチに陥りました。


ある程度の大きさの、厨房にお勤めの方はおわかりでしょうが、業務用冷凍庫と並んで、食洗機の故障も1番起きてほしくないアクシデントです。


オフィスで、書類100枚コピーする時に突然コピー機が故障したから、手書きでお願い🙏ね。

くらいの衝撃です。


おまけに食洗機が動かなくなったのは、金曜日の夜。

土日は、修理業者さんもお休みの事が多くて、最悪月曜日までは、来てもらえないかも、、と私達厨房スタッフは真っ青です。


私が食洗機故障!の連絡を聞いたのは金曜日の夜遅くでした。

明日は、手洗いになるかもしれないから、いや、多分なるから皆で協力して下さいとの事。

普段は当たり前の様に、食洗機にお世話になってきましたが、1日3食の食器とトレイ、箸、スプーンから鍋、調理器具まで、その日の洗い場担当スタッフは物凄い量を手洗いしなくてはなりません。

これは、大変なピンチです。


色んなピンチが家庭でも、職場でもやってきますが、この時、なぜか私の頭に浮かんだのは、ピンチはチャンス!という言葉。

よく聞く言葉ですが、ピンチに陥った瞬間はホンマかいな?ですよね。

でも、この時、めっちゃ心配だけど、何とかなるんじゃないかな?と根拠のない楽観的な気持ちになっていました。


結果から言いますと、翌日の午後には修理に来てもらえて、無事に動き始めました。

実際にスタッフが手洗いしたのは半日だけで済みました。

やれやれ、とスタッフ全員胸をなでおろしたのは言うまでもありません。

食洗機のありがたさが身に沁みた出来事でした。


当たり前が、突然当たり前でなくなると、私達はパニックになりますよね。

無くなってからわかる、ありがたみ。

普段の当たり前の日常が、どんなにありがたい事なのか。



最近、ニュースで毎日、ロシアのウクライナ侵攻の話を耳にします。

警報が鳴ったら、地下室や防空壕に避難します、と現地から中継されています。

あぁ、実際に今、戦争の中に生きている人々がいるんだ、その事実に、恐ろしさを覚えます。


何とか、今のピンチを、皆が幸せになるチャンスに変えられないのか。

何とか、ならないのか。

何とか、できないのか。


何とももどかしい気持ちでいっぱいです。