2月12日は母の誕生日だった。

満96年の歳月を重ねた。

入居している施設を訪れて、プレゼントを渡して来た。

施設の方でもお祝いメッセージやプレゼントを用意して

くださっていた。

いつも行き届いたお世話をいただいて、

本当にありがたい。

 

母は心臓の負担を表す数値が今までになく高く、

血圧も上が八十くらいしかない。

体重も減ってすっかり痩せてしまった。

医師からはいつ心不全が起こってもおかしくない状態だと

言われている。

今回は緊急の事態になった場合、施設として

どのような対応をするか、

家族や主治医との連絡をどう取るかなどについて

話し合って、齟齬のないように決めて来た。

スタッフの方々の真摯に向き合ってくださる姿勢に

心から感謝している。

 

母はだいぶ前から車椅子生活となり、

うとうと眠っている時間が増えているとのことだが、

まだ食欲はあってきちんと口から食べられている。

そして、何よりまだ天性の笑顔を保っている。

口数も減って、言葉での反応は乏しいものの、

一緒に歌を歌ったりすると、満面の笑顔を見せてくれる。

 

母は生えた場所から移動できない柳の木のような

人生だった。

気の利かない鈍くさいところがあったので、

気性の激しい姑には虐められ、夫にも怒鳴られ、

息子からも嫌悪されていたが、

暴風に吹きまくられても、根を張って泰然としている

柳の木ように、嫁として母として終始その持ち場にいた。

 

これも一種のネガティブ・ケイパビリティだと思う。

ネガティブ・ケイパビリティとは、

不確実な状況やすぐに対処できない問題に対し、

性急な解決を求めず、忍耐強くその状態に留まる力のこと。

それがいかなる場合でも最善とは思わないけれど、

迅速な解決(ポジティブ・ケイパビリティ)が重視される

現代にあって、ストレスや不安を受け入れながら

踏みとどまる力は長い目で見ると重要かと思う。

 

この母の娘で良かったな。

お母さん、誕生日、おめでとう。クラッカー

そして、ありがとう。ラブラブ