先般来、問題となっている中傷動画問題で、
高市首相の答弁があまりに曖昧模糊として、
のらりくらりと要領を得ないことに不信感を拭えない。
中傷動画問題とは、
週刊文春が、首相の陣営が2月の衆院選や自民党総裁選で
他候補を中傷する動画をSNSに投稿したと報道した問題で、
それに高市首相の秘書の木下氏が関わったとされる問題。
首相は当初、そのような事実は一切ないと強気の答弁を
繰り返してかわしたものの、
中道改革連合の伊佐真一議員が音声データの木下秘書と
みられる音声について確認するように
高市首相を追及したところ、
多忙であるとか有料記事には入りたくないなどと
およそ説得力のない理由をつけて逃げようとしたが、
逃げられず「確認」を行うことになった。
結果、その音声が木下秘書の声かどうか改めて問われると、
何たらかんたら言い訳をつけて、
秘書の声かどうか「断言することは難しい」と
答えた。
20年もそばにいて支えてくれた秘書の声について、
「断言することが難しい」とは、聞いて呆れる。
こんなはぐらかし答弁に誰が納得するだろう?
答えに窮すると、論点をすり替えたり、頬被りをしたり、
最後は凄みを利かせて開き直るのが高市流のようだ。
「世界の真ん中で咲き誇る日本外交」とか
美辞麗句をおっしゃる割には、
国内ではどちらかというと、
SNSなどでの一方方向の発信を好み、
議論を交わすことを避ける傾向にあるように思う。
今回の件は議論によって相手を言い負かす問題ではなく、
木下秘書が他候補への中傷動画作成に関与したか、
関与しなかったかという単純な問題だ。
はじめはきっぱり否定しながら、
問い詰められると、どっちなのか断言するのは難しいなどと
ごまかしにかかるのは、一国の総理として不誠実かつ
不自然極まる態度ではなかろうか?
でっち上げというなら、名誉棄損で訴えるべきなのに、
そんな暇はないそうで、それもしない。
内閣支持率調査で「人柄が信頼できない」
というのがあるが、こんなにはてあまる人も珍しい。
高かった支持率は物価上昇などもあって、
3か月連続で下落し、若年層で45%と初めて50%を下回った。(毎日新聞の調査)
女性総理として期待を集めていたことを思えば、
残念というほかないが、
一国の総理には国家の命運がかかっている。
私たち有権者も有耶無耶に流さないで、
厳しい眼で臨むべきではないだろうか。

