これもエラく遅ればせながらですが、
映画「シャッターアイランド」見ました。


面白かったですねぇ。

以下、ネタばらしになるので、
見終わった方や
お構いない方のみどうぞ。


見ている者は必ず途中で
精神に異常を来たすとして有名な
夢野久作の「ドグラマグラ」、
或いは、
自分は正気と思っていた主人公が
やがて狂気と非日常に呑みこまれていく
安部公房の「燃え尽きた地図」、
現実と虚像が交錯する
岡嶋二人の「クラインの壺」、
或いは一時期大ブームを巻き起こした、
デヴィットリンチ監督の「ツインピークス」、
最期は我孫子竹丸の「患者」
そういった作品群を彷彿とさせます。


マーティンスコセッシ監督というと、
バイオレンスも売りでしょうが、
私個人としては、
緻密で、きめ細かい設定と、
極限状態での人間心理をあぶりだす作風こそ
この監督の本領ではないかと思っていて、
この作品でも
初めからエンディングまで
その作風が感じられます。


謎がすっきり解けた爽快感を期待していたんですが、
見終わった後の感想としては、
妻や子供のいる身としては、
身につまされる想いを抱き、
また、人間の尊厳とは、と
改めて考えさせられる映画でした。