いよいよコイツ、
言語中枢が壊れたな、と
思われても仕方のないタイトルですね。


何のこと?とか、
そりゃそうだろ、同じだもん、とか。
怒濤のツッコミが聞こえるようです。


音楽のハナシ。

ベースというと、
基本的に「低音」の意味を持ってます。
恐らく低音を意味する「バス」から
転化しているんでしょうが、
コントラバスとかエレキベース、
ピアノの低音域など、
低音パートを担当する楽器を指します。

で、
言語的にみると、
ベースという言葉には、
「基本」とか
「土台」とかいうニュアンスがあるのは
ご存知の通りですね。


つまり、
「bassがbaseだ」、
和訳すると、
「低音楽器がその音楽の土台だ」
ということ。
これが今回のタイトルの意味。

最近これを痛切に感じています。


近頃始まったNHKの朝ドラ「てっぱん!」、
主人公がトランペット吹いてるの見て、
思い出しましたことがありまして。
高校の時には吹奏楽をやってましたが、
アンサンブルの練習の際、
先生や先輩からよく叱られてました。

「ベース!しっかり支えんか!」
「トップ!ミドル!バランス考えて吹け!」
と良く叱られてました。
「ハーモニーは逆三角形だろが!」って。


分かり易く言うと、
ベース、
つまりチューバとかコントラバスとかの低音楽器群が、
ハーモニーの基音を低音域でしっかり響かせ、
底辺を支えていてくれて初めて、
中音域、或いは高音域の楽器群が、
その上にミドルノートやトップノートを
重ねていける。
そしてそのバランスは
逆三角形、更に言えばピラミッド型が理想なんだと。
低音部が安定してないのに、
トップが鳴り過ぎるのは、
頭でっかちでバランスが悪い、
とても不安定だ、ということ。
チョイと難しく言うと、
音楽の旋律や和声の構造、
或いはハーモニーのバランスなどからも、
低音部、及びそれを演奏する楽器が、
その音楽の土台、骨格になり、
全体を支えている、ということ。


コンボスタイルでも
話は同じのように思います。
バンドなどで、
ギターやホーンが
はしゃいでバリバリ遊んだり、
ちょいとコケたりしても、
まぁご愛敬で済むんだけど、
ベースがしっかり鳴らしてくれてなかったり、
ハズしちゃったりすると、
途端にシャレにならないように感じる。

ベースラインという言葉がある通り、
コード進行の
それこそベースノートを
シンプルにかつ滑らかに刻み続けるのが
ベースの基本かつ大切な役割。
特にコード進行に即して
アドリブを展開するのが基本型のジャズでは、
コード進行の柱は完全にベースです。
目立つ中音域で
メロディやハーモニーを弾くのは
ギターや鍵盤なので、
そちらに決定権があるように考える人が
多いかもしれませんが、
ちょっと違うんですね。
何故なら彼らは、
ソロパートのために
ある程度「隙間」を空けておく必要があるので、
ベースノートやベタベタのコードトーンは
抜いちゃうことがある。
だから、
コード感覚やその進行を決定づけるのは
常にベースノートをトレースしている
ベースのみになることが殆ど。

しっかりと下から支える低音を響かせて、
ハーモニーを支えていくのが
大切な役割の一つになるのですね。
ベースが乱れたらコードの進行感はバラバラ、
となるワケです。


逆に良いベースだと
途端にバンドは活気づく。
イーブンにそつなく支えるのから、
タイトにグイグイ引っ張っていったり、
歯切れよくハズんでみたり、
モタってブルージィーにしたり、
ペースやニュアンスを変えるのも、
曲の進行やカラーを支配するのも、
実はぜーんぶベース次第だと思う。
同じリズムセクションでも、
ドラムスは、
明らかなパターンチェンジによる
リズムパターンの決定力はあるけれど、
音程やサスティンの調整が難しいので、
ハーモニーを支える役割を持たず、
リズムやダイナミクスに特化しているのと
やや違う部分でしょうか。


だから、
私も皆さんとジョイントする時、
ベースさんがいる場合は、
先ずそこを聞いて合わせていく。
そんな感じです。


今日は昼過ぎで仕事がハネたんで、
久しぶりに循環の練習。
ところが全くフレーズが浮かばない。
ヤバいなぁと思ってたんですが、
ドラムとベースのマイナスワンをかけると、
途端にフレーズが出て来るんですね。
いかにベースラインを頼りにしてるかが分かります。
というよりも、
ちゃんとコード進行感を持てよって話ですが。


派手に目立つワケではなく、
決してミスが許されない、
それでいて隠然とバンドを支えている。
そんなポジション。
気のせいか、
プレイヤーさんのキャラクターも
決して出しゃばらず、
口数も少なく、
常に冷静沈着、
けれど静かな自信に満ち溢れてる、
そんなイメージがあります。


偉そうに書いてきましたが、
自分で出来ない楽器のことは
本当には分からない、と
楽器をやる人間としては
実感してます。
楽器をあと一つ勉強するなら、
ベースかな、と考えてます。