最近の骨盤ブームはすごいですね
骨盤なんちゃらとキャッチコピーがつく雑誌をよく目にします
理学療法士、トレーナーの自分としてはこのブームは嬉しいかぎりです
というのも骨盤や腰部はまさに身体の基礎の部分
基礎が崩れれば当然のように全身に影響します
骨盤の歪みが肩関節痛や頸部痛に影響するとも言えるのです
さて、骨盤の関節といえば前方が恥骨結合、後方が仙腸関節です
特に仙腸関節は左右のバランスが重要で歪みの
原因になりやすいところです
たとえば左の股関節まわりの筋肉が硬ければ
骨盤の左側の骨(左寛骨)は真ん中の骨(仙骨)に対して
後方に回旋しようとするでしょう
そうすると左の仙腸関節付近に痛みを生じる可能性があります
この仙腸関節は一昔前までは動かない関節と
考えられていましたが、実際には2°~4°の動きがあります
このわずかな動きが大きくなることで
靭帯などの組織にストレスを与え、
骨盤の痛みの原因になるということが言われています
また、片側の仙腸関節が緩むことで
骨盤の形状は非対称となってしまいます
非対称の骨盤は筋肉の収縮に影響を与えます
腹横筋という腹巻状の筋肉が上手くつかえません
そうなるとより骨盤は不安定になってしまいます
基礎がグラグラの状態です
この状態では動きにくいですから
人体は関節を安定させようと色々な筋肉を使って関節を固めます
この時使われる筋肉は本来は目的を達成するための筋肉です
例えば背中を起こすための筋肉(脊柱起立筋)・・・
基礎が安定していればさほど緊張しなくてもよいこの筋肉が
関節を安定させるためにガッチガチに緊張することで
いわゆる腰痛が起こります
これはほぐすと治る腰痛ですね
肩凝りと同じメカニズムです
これらはほんの一例ですが骨盤の歪みは大きな問題です
特に仙腸関節の片側の歪みは良くありません
ではどのようにコンディショニングをすればよいのでしょうか
先ずは骨盤の左右対称化が必要です
骨盤を安定化させる筋肉(インナーユニット)のかわりに
働き過ぎていた筋肉(アウターユニット)を緩めます
緩んだ状態で骨盤を対象化させます
次に対象化させた骨盤を安定化筋(インナーユニット)を用いて安定させます
ここで注意しなければならないのが
頑張り過ぎないことです
頑張ろうとするとこれまで働きすぎていた筋肉(アウターユニット)が
またまた緊張してしまいます
この骨盤安定化エクササイズをドローインといいますが
多くの方はこれが上手くできません
コツが必要です
最後に行うべきは骨盤を安定させた状態での動作練習です
この動作は目的によって異なりますが
ゴルファーは素振りでいいでしょう
これで骨盤のコンディショニングは完了ですが
これまでに書いてきたように股関節まわりの筋肉の硬さや
膝の捻じれなどによって骨盤は被害を受けます
せっかく整えた骨盤がまた歪まないように注意が必要です
わからないことは是非RIPS!!にお問い合わせください
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