肩関節障害は原因を見つけることに難渋する事が多々あると思います。私もその1人です😅

 最近になってまずは何処に問題があるのかをざっくりと見ることも必要かなと思うようになってきました。最初に立位姿勢をみてアライメントの乱れはないか、立位での挙上と仰臥位での挙上での可動域差はないか、肩甲骨を固定しての挙上で疼痛の変化や筋出力の変化はあるか等。1番影響が大きそうな所を見つけそこからさらに詳細に評価を行なっていくとスムーズに治療に入っていけるかなと思います。(当たり前かもしれませんが😅)

 しかし、肩の動きや姿勢だけでもまだ評価は足りないです。その人の生活スタイルなどを問診で聴取し、デスクワークや車の運転で座っている時間が長く、それによる姿勢保持筋の筋緊張の変化が起きているなら、介入としては座位時間の短縮という事も介入方法の一つになります。よく肩の痛みはここの筋肉が弱いから硬いからと決めつけてしまったり、パターンに当てはめてしまったりとして、全体が見れてないことをあるかなと思います。なのでまずは患者さんの全体像、行動パターン等を把握することが、治療へのカギになることを頭に置いて臨床に臨むと問題点が見えてくるのではないでしょうか。

【木を見て森を見ず】にならないように。