戯誌輪人田 -374ページ目
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半夏生ず

僕はカレンダーを買ったことがありません。誰かが余った物をくれるからです(実家率が高いですが…)。

で、今年もらったカレンダーなんですがなにやら見慣れぬ事か書かれています。


6月11日『腐草蛍となる』6月16日『梅子黄ばむ』等々…。


ご存知の方も多いでしょうがコレ、『72候』というそうです。


ちょっと調べてみたところによれば72候とは別に『24節気』というのもあり、こちらにはなじみのある「夏至」「冬至」等も含まれます。


『24節気・72候』とセットで仲良し。もとは太陰太陽暦(旧暦)で使われてたもので、季節と日付を一致させるために考案されたものだそうな。


文字通り1年を24・72に割ったものなので5日に一回くらいなにかあるわけで、『記念日大好き』な一部の女性が飛びつきそうですね。


女「ねぇダーリン、今日は6月27日で「菖蒲の花が咲く記念日」だから記念に何か頂戴!」

男「……」


なんて会話が日本のどこかで繰り広げられたりしたら、他人事だけにとても愉快です。


季節・気候もという言葉も24節気・72候からきてるというのを耳にしたこともあります。

(四季の「季」と24節気の「節」「気」、72候の「候」のことでいずれも黄道を示す暦なのだとか)


で、本日7月2日は72候で『半夏生ず』意味は『この日あたりで半夏(烏柄杓-からすびしゃく)が生えてきまっせ』といったところ。


24節気・72候は季節の変わり目を観察してる目線がとてもほほえましく「いいなぁ」と思えます。

江戸時代のお百姓さんなんかは暦(カレンダー)にかかれた節気を種まきや収穫の参考にしていたそうなので更に大事なものだったのでしょう。


そうなると江戸時代に暦を司っていた『大経師』という役職が帯刀を許されるほど力を持ったというのもうなずける話です。※食糧確保にこんなに無関心なのは現代日本人くらいのもの?。


もっとも新暦が使われている現在となっては、実用性はあまりありませんが

(日本で新暦が使われだしたのは明治6年1月から)


ただ日本人の嗜みとして、「知っておいて損は無いなぁと」は思います。


ちなみに6月11日『腐草蛍となる』6月16日『梅子黄ばむ』の意味はそれぞれ


・6月11日『腐草蛍となる』-腐った草が蒸れるとなぁ蛍になるんやて、ほんまかいな?。

・6月16日『梅子黄ばむ』-そろそろ梅の実が黄ばんで熟すから大家さんの家の庭を襲撃!(犯罪です、自己責任でお願いします)。

…といったところ。


中には『割れた氷の間から魚が飛び出る』『蚕が桑を盛んに食べ始める』

といったちょっと『?』なのもありますが、興味ある方はぜひ72候を調べてみてください。面白いですよ。







よろしくお願いします

7月1日です。梅雨なのに雨が降りません。蛙が悲しんでいます。

ですからブログなど嗜んでみようかな?と思います。

己の「思考訓練」になればと思っておりますが、退屈させないように心がけますのでよろしくお願いいたします。

~追伸~

足の裏と指先を蚊にやられました。おとといボウフラを苛めたのがいけなかったのだと反省しております。

明日は、はりきって『蚊取り線香』を買いにゆきたいと思います。

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