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システム・クラッシャー

映画好きの友人より、貸してもらって観ることができた1作です。

製作自体は5年ほど前ですが、評判が評判を呼び各所で高い評価を受け、

日本では昨年に劇場で公開された作品です。ドイツ映画になります。


聞こえはかっこいいタイトルではありますが、この言葉は実はとても重い意味があり、

児童養護施設などで、制御が難しく過度な暴力や攻撃的な言動のためケアしきれずに、

いくつもの施設を転々とすることを余儀なくされる子供を表す隠語だそうです。


主人公のベニーは見た目には9歳の小さな少女でありながら、幼いころにうけた

DVによるトラウマからか、1度火が付くと母親ですらおさめることができない状態に

陥ることから家族と共に暮らすことができず、施設を転々としています。

果たして彼女は再び家族と一緒に暮らすことができるのか…。


なかなかにヘビーな映画ですが、紛れもない傑作ですね。

強いメッセージ性とともに、明確な問題提起も感じられて作り手の熱い思いが

伝わります。とにかくインパクトある作品で、打ちのめされました。


あと、同じテーマの映画としてフランス映画の『mommy/マミー』も思い起され

ました。この映画も強烈なインパクトで、1度しか観ていないのですが、

今でもしっかり細部まで強く覚えている作品です。