ANORA アノーラ

『フロリダ・プロジェクト　真夏の魔法』を観た時から、この先もきっと賞レースの

常連さんになるんだろうと思っていたショーン・ベイカー監督作品ですが、

早くも、カンヌとアカデミー賞をWで制覇しちまうなんて、逆に心配になって

しまいます。


過去作にも通じて、やっぱり感じたことは監督が描くのは生きるのに

とても‘不器用な人たち’の物語だということかな。今作でも生きるのにとっても

不器用な、だけどとても人間臭くて、おかしくて悲しいけど、嫌いになれない

そんな人たちを描いていたと思います。


監督は、脚本も編集も、自分でこなす方のようなので、寡作とまではいかないまでも、

次回作はまた少し待たなければいけないんだろうけども、やはりとても楽しみです。