ナレッジベースの考察 | Pro Tools Chips

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体系化して書くのが面倒なので、思いついたときにアップする断片的なTips
基本自分の環境(iMac 2.6G/4M 10.5.7 PT8LE 002Rack)以外での検証はしていません。

自分用メモ書きみたいなもので、技術記事ではないので、読者の人ごめんなさい。

音響関係のナレッジベースって出来ないものなのかなとずっと考えている。
根底にあるのは、困っている人を助けたいという割とピュアな感情。

こちらから一方的に資料として提示するスタイルは、ウェブと紙でやってきたんだが、それとは別に、基本的に教えたがりの音響屋を上手く焚きつけて、質の高い回答者の多い場所を作れないかと思っているわけだ。(ウェブ上で)なぜ回答者が複数必要かというと、音に関する疑問や質問は確たる正解のないものなので、複数の回答(対立する内容でも、同調する内容でも可)があれば、情報量が増えるし、質問者以外の閲覧者の参考になりやすいと考えたからだ。

ただ、思い描くものを作るには乗り越えなければいけない課題も多く、

1 回答の技術的クオリティの確保
2 治安維持
3 ユーザビリティとクオリティのバランス
4 パブリシティとアクセス数の確保
5 質問者の啓蒙
6 音を文章で表す限界

などが悩ましいところ。

1 回答の技術的クオリティの確保

質問サイトなどを見ていると判るんだが、どうしても知識レベルの低い回答者が書き込みをしてくる傾向にある。そして明らかに見当違いの回答を書き込んでくる。本人には悪気はないんだろうが、人に教えるというのが非日常だから、たのしくて一番アクティブに書き込んでくるのもこの層。

もし作るとすれば、今のところリアルに知っている人たちや、ツイッターなどで(書き込みの内容などから判断して)声をかけさせてもらって、ボランティアを募る方法しかないかなと思っている。選ばれた人しか答えられないというのは1つのキーワードじゃないかと思う。


2 治安維持

誰でも書き込める環境は、参加者の増加には好都合だが、いわゆる荒らしへの対応が必要になる。これは何の生産性もない作業なので、間口を若干狭くすることになっても、荒らしの入って来にくいような対策は最初から必要。具体的にはIP表示と管理者によるまめな削除くらいか。


3 ユーザビリティとクオリティのバランス
回答者の消耗を防ぐ意味からも、過去ログの参照を分かりやすくし、既出のテーマについては少なくとも参照出来るようにする。またアップローダなども敷居が高いので、運営側で用意するほうがよい。

とすると掲示板とブログの併用か?

ツイッターは質問を流すなど、アクセス強化には使えそうだが、ツイッターに本部を置くのは難しそう。フェイスブックは逆に個人が特定出来過ぎるので使いにくいだろう。mixiは数年前ならともかく、終わりっぷりが半端ないから、たぶんない。

ニフティからmixiに乗り換えたフォーラムなどの移転先などを調べてみても面白そうだな。

テンプレートは超初心者的質問に対してのみ有効と考えるので、質問の前に熟読ページは作った方がいいとは思うが、読まれない上に作る手間が大変。超初心者をあえてはじくことで、見やすくなる可能性も高いか?


4 パブリシティとアクセス数の確保
回答者のモチベーションを保つためには、答え甲斐のある質問が、ほどよくある事が必須。となるとスタート時からそこそこのアクセス数は確保出来るに越したことはない。ただ質のいい質問者へのパブリシティをどうすれば効果的なのかが現時点では不明。


5 質問者の啓蒙

回答者が一番萎えるのが、質問してそのまま二度と現れないこと。回答が全く無駄になるパターン。考え方として、質問者が逃げてしまっても、ナレッジとしては残るとも言えるが、そういう質問者に限って「使いまわし」の効かない質問だったり、大ざっぱすぎる質問だったりする。

3での考察のように超初心者は他のサイトに誘導するなりしてはじくのも1つの考え。

いっそメール登録必須にして、管理者が放置となっている質問の書き込みに対してメールで当たり障りなくアラートを送るとか。会員制にして、質問者が幼稚な場合はアカウント取り消すとかそのぐらい必要な気がする。

また質問者の意図する内容を探るため、フォーム形式の入力欄にして、必須情報(楽器歴だとか、OSバージョンなど)を増やすなどの工夫も必要か。

6 音を文章で表す限界
基本的には割り切るしかないが、音源を上げるのが恥ずかしいと思わない環境を作っておいて、音源を上げてもらうなどして対応。(回答側も質問側も)

アップローダを指定したりして音源のアップを考えたが、過去ログ化するためにはマメにダウンロードしておかなくてはいけないのが欠点。やり出すまでは面倒だけど、意外と回答をyoutubeなどで動画にしてしまうってのもできるんじゃないかなとか思っている。




以上のようなことを考えて、実験的に試してみたのはまずYahoo知恵遅れ。

頑張って最高レベルの7-3まで回答してみたんだが、(現在回答数約2400)運営がしっかりしているので、回答側のストレスは少ないんだけれども、いかんせん質問のレベルが幼稚すぎる。恐らく一番多いのは中学生辺りではないかと思われる。よって行動がいわゆる「ゆとり」 質問の説明が下手なのは仕方ないにしても、ため口上等で、検索は絶対に自分でせず、都合の良い結果だけ求める。

私の成績的はベストアンサー率かろうじて70%あるけど、これも2/3以上が投票によるもの。つまり回答に対しての評価と言うより、BAが決まっていない回答数1の質問を巡り歩いてベストアンサーに選んでいけば、自分の知恵コインが貯まるからという目的で選ばれたものが殆どと言うことだ。

つまり質問者のレベルというか意識があまりにも底辺なため、都合のいい回答でないと放置されたり、明らかに見当違いの回答をベストアンサーとするため、別にベストアンサー狙いでなくても、まともに答えると損をする構造になっている。またベストアンサーが選ばれてしまうと一切追加の書き込みが出来なくなるので、おかしい部分の指摘や、間違えて理解されてしまった訂正が出来ない。

最近知恵ノートというシステムも出来たのだけど、治安がよく来訪者がもの凄く多いのは確かに魅力ではある。でも一企業に(しかも禿に)なぜ無償でコンテンツを提供しなくてはいけないんだという思いの方が強い。

結論・Yahoo知恵遅れはマシンガンズの言うように、「バカが質問してバカが答える場所」でしかない。


次に試したのが2ちゃんねる。

言わずと知れた巨大掲示板だが、比較的過疎っているバンド板の中にスレ立てをしてみた。

最初はこちらの資料を一方的に提示して、その後質問があればという形で進行してみた。

最初はまったりといい雰囲気で一週間にいっぺんぐらい書き込まれる質問に答えていた。このペースなら2ちゃんねるでスレ持つだけでもいけるのかな?そのうちまとめ作ればいいし…という感覚でいたんだが、(実際知らないところで何カ所かまとめサイトに載っていたし。)まあそんな場所にも荒らしというか、中途半端な人が流れ込んでくるわけで、そうするとやはりまともなやりとりがしにくくなってしまう。

ただ、道場破りよろしく乗り込んできて、自分の知識や経験から、お前の回答はおかしい!と書き込んでもらうのは実は大歓迎な訳だ。当初の目的がそれなのだから。で、若干そんな書き込みがあったので、芽を摘まないようにしていたんだが、どうしても私がバカという前提(それは別にかまわないんだが)での書き込みになるので、狙っていた「質問に対する回答のクオリティアップ」にはつながらず、どうしても私個人への攻撃になってしまう。

あと多いのは、多分自己防衛のためでもあるんだろうけど、初歩的な質問に対して、やたらと長文でだらだらと専門用語を交えて回答する人。前述の通りゆとりに迎合するつもりはないんだが、自分が質問者だったらと思うと、そういう回答もありがた迷惑。

そしてやはりここでも質問者が消える。理由は不明だが、恐らく私を含め欲しい回答がなかったのか、質問したことを忘れてしまったのかだろう。(専ブラで巡回していないと見落とすのも無理はないし)

ということで、2ちゃんねるもメイン会場としては難しいだろうという結論。
家電板などは非常に上手くまわっているように見えるので、可能性は感じていたんだけれど。


あと、もともと正解はないものへの回答と言うこともあり、他の書き込みに対しては、最大限の敬意を払っていたんだが、これが実はまずかったんじゃないかとも思っている。つまり真摯な態度で受け答えすると、攻撃側(笑)はそれを私のスキル不足からくる知識不足ととらえて、ちょっと調子に乗りすぎる。そこで個人攻撃にすり替わってしまい、(まあ確かに匿名で刃向かってこない相手を叩くのは気持ちいいだろうなと思う。)でもそれが、かえって攻撃側の知識を引き出せずにいたんじゃないかなと思うわけだ。

まだスレを半分程度しか消化していないので、そのうち覚醒モードに入って、技術的なことについては敢えて否定的にレスを返すのをやってみようかなと思う。そこで相手がさらなる技術的書き込みをしてくれればラッキーだし、知ったかがびびってくれれば多少治安も良くなるかと。

でもまあ全く何の内容もなく荒れるだけのような気もするが…


とまあ、とりとめもない備忘録的なこと。

















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