【音響都市伝説】レコーディング編-6 | Pro Tools Chips

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体系化して書くのが面倒なので、思いついたときにアップする断片的なTips
基本自分の環境(iMac 2.6G/4M 10.5.7 PT8LE 002Rack)以外での検証はしていません。

アシスタントが、エンジニアに「ディエッサって何ですか?」と質問したら、「まあ簡単に言えば、サ行を和らげる効果だよ。」と教えられた。アシスタント君、分からないとは言えず、何となく作業が捗るんだなと理解していた。



















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解説

ディエッサ(De-Esser)とは、歯擦音と呼ばれる音を和らげるためのエフェクタ。

essとは「Sの」という意味だから、ディエッサは「S系殺し」みたいな意味だ。つまり英語でsやthの付く単語は「シャ」のような音の成分が多く、マイクで録音するとそれが強調されて聞こえることがあるので、それを押さえるという意味だ。

機械的には高域に反応するコンプレッサと言ってもいい。

この歯擦音、日本語ではサ行やシャ行に多く含まれるので、エンジニアは簡単に「サシスセソ」の音を穏やかにする効果という意味で、「サ行を和らげる」と言ったんだけど、アシスタントは「作業を和らげる→なんか捗る」と勘違いしたというお話。