アスリートの指導に関して、一貫して変わらないことが、
筋トレや走ることがあくまで試合に勝つための『手段』の一つであって、それら自体を行うことが『目的』であってはならないということ。
僕が深く携わっているMMAやボクシングでよくチャンピオンクラスの選手達がトレーニングを動画で公開してますよね。
パッキャオが腹筋何百回もやってたり、筋トレじゃないですが、GSPがハードルジャンプやってたり、体操してたりと。
模倣するのは簡単ですが、それを何の為に行っていて、何故この時期に、このタイミングで、この強度で、この回数行うのか説明出来るのか?
昔、先輩トレーナーの会社で学ぼうと面接にいき、いきなりこの様な事を突っ込まれて頭の中が真っ白になり、その後何を聞かれても「分かりません。」と答えてたことがあります。
当時はトレーニングプログラムを作成する知識や技術が無かったので、諸々のトレーニング雑誌、書籍、ウェブや自分の乏しい経験等から、一般的に普及されている運動をプログラムにただ『ブチ込んでる』だけだったんですね。
スクワットやクリーン、走ることを行うことによる身体への効果が目的ではなく、
スクワットやクリーンをすること自体が、そしてそれらの運動をプログラムに入れること自体が目的になってしまっていたんです。
それらを行うことが競技能力に直結するパワーリフティングやウェイトリフティングなら話は別ですが。
何の為に
何故この時期に
高重量のスクワットを課しているのか、HIITの様な高負荷な心肺トレーニングを課しているのか?逆にクリーンは行わせないのか?
別に毎日10km走ることも良いだろうし、かるーーい重さでスクワットやるのも良いですよ。
ただ、それによって望むべき効果を本当に得られてますか?
新しいツールや方法を活用するのも良いですが、それを行うことによってどの様な効果をアスリートに得られますか?
そこの団体のインストラクターが言ってること鵜呑みにして行わせてない?
とにかくその流行りの『単語』にとっつくことが目的になってませか?
繰り返しますが、
トレーニングは『手段』です。
『目的』にしてはいけません。
目的になってしまっているアスリートならもう一度トレーニング内容を再考してみるのが良いでしょう。担当トレーナーから望むべき答えが返ってこないなら、トレーナーがいないなら僕の指導を受けてみてください。
トレーナーならもう一度基本に立ち返り、あなたの担当アスリートに処方している内容は今の時期、今のレベルにあっているのか再考してみてください。分からなければ相談に乗りますよ。
ウェイトトレーニングや心肺トレーニングは身体能力向上のための手段であって、僕らトレーナーのエゴを満たす道具ではありません。
UFC日本大会後に立て続けにトレーナーさんやアスリートに相談を受けたので、大勢に同時に僕の意図を理解してもらうために長文を記しました。