Jessica L. Burpee, Michael D. Lewek:Biomechanical gait characteristics of naturally occurring unsuccessful foot clearance during swing in individuals with chronic stroke.Clinical Biomechanics.2015 Dec;30(10):1102-7.
【目的】
慢性期脳卒中片麻痺患者における自然に生じる足尖の引っかかり(Trip)時の生体力学的パラメータを検証すること
【方法】
後ろ向き研究(Feasel et al., 2011; Rhea et al., 2012)
対象は慢性期脳卒中片麻痺者26名(発症後6ヶ月以上)とした。除外基準は、追加の神経障害(例としてパーキンソン病、前庭障害)、筋骨格、または心血管病態、脳卒中とは無関係なバランス障害および転倒歴を持つ者、AFOを必要とする者とした。
各参加者の歩行データは、トレッドミル上での20分間の歩行セッションから入手した。トレッドミルの速度は、対象者が70%の最大心拍数またはボルグスケール14で理学療法士が持続可能と判断したものを目標に設定した。
下肢および骨盤の運動データは、Vicon(120Hz)を用いて記録し、床反力(GRFs)のデータはトレッドミルの両側から960 Hzで同時にサンプリングされた。Visual3Dソフトは、下肢および骨盤セグメントの三次元での運動をモデル化するために使用された。マーカーの軌跡とGRFデータはそれぞれ6Hzおよび20 Hzでフィルタリングした。股関節、膝関節、及び足関節角度はオイラー角を用いて計算した、内部関節モーメントは、逆動力学法を用いて計算した。すべての関節モーメントは体重と身長で正規化した。
【結果】
足尖の引っかかりが生じる場合には
Toe offにおける足関節底屈角度が1.0°(95%CI:0.4-1.7°)大きかった(P = 0.003;d = 0.64;Fig.2)。
Toe offにおける膝関節屈曲速度が17.6°/秒(95%CI:7.9-27.3°/秒)減少していた(P< 0.001 ;d = 0.73;Fig.3)。
立脚後期における最大膝伸展モーメント(平均差0.011Nm/kgm)が有意に大きかった(P <0.001;d = 0.74;Fig.4)。
有意差を示さなかったパラメータ
両脚支持時間、最大推進力
立脚後期における最大股関節伸展角度、最大股関節屈曲モーメント、最大足関節底屈モーメント
遊脚期における最大足関節背屈角度、膝関節屈曲角度、Circumduction?
【個人的な意見】
臨床上、「何故か時々引っかかりがあって気になるな〜」という患者さんによく出会うと思います。
本研究の結果からは
〜重要〜
Toe offにおける足関節底屈角度・膝関節屈曲速度
立脚後期における最大膝伸展モーメント
であるのこと。
T-Supportの有効性を示すものですね。
個人的に
立脚後期における股関節伸展角度、股関節屈曲モーメント、足関節底屈モーメント、遊脚期における最大足関節背屈角度、膝関節屈曲角度
の結果を解釈できない…





