脳卒中リハビリ 促通反復療法 改善効果2-3倍

 鹿児島大学医学部で生まれた脳卒中による半身不随(片まひ)の新治療法「促通反復療法」(川平法)が、一般的な作業療法に比べ2~3倍の改善効果があるとの検証結果を同大の研究グループがまとめた。米国のリハビリテーション医学分野の代表的学術誌「ニューロリハビリテーション・ニューラルリペアー」(昨年12月3日付電子版)に論文が掲載された。 

 研究グループによると、検証は2008~10年に鹿児島県内の医療機関で被験者を無作為に選ぶ「ランダム化比較試験」で実施。机上の小さな棒をつまむなどの一般的な作業療法と、促通反復療法の効果を比べるため、脳卒中発症後3カ月未満の「回復期」の軽度-中程度のまひ患者52人を対象に1日40分間のリハビリを4週間行った。

 腕の曲げ伸ばし、手指の開き、コップや球体を扱う能力を点数化した結果、促通反復療法の方が、腕や指のまひ改善は2倍、物品操作能力は3倍ほど、点数が高かったという。

 検証に当たった同学部の下堂薗恵准教授(リハビリテーション医学)は「促通反復療法の有効性が、国際的に権威のある学術誌に認められたことで、国内外への普及に弾みがつく」と話している。

=2013/01/01付 西日本新聞朝刊=

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引用:http://qnet.nishinippon.co.jp/medical/news/kyushu/post_950.shtml