若年性パーキンソン病、仕組み解明=異常除去の信号送れず-都医学研


 遺伝子変異が原因で若い時から手足の震えや歩行障害が生じる若年性パーキンソン病の患者では、細胞内の異常なミトコンドリアを除去する仕組みが働いていないことを、東京都医学総合研究所の松田憲之主席研究員と徳島大などの研究チームが突き止め、21日付の英科学誌ネイチャー・コミュニケーションズに発表した。

 研究チームは、たんぱく質「PINK1」をつくる遺伝子に変異がある若年性パーキンソン病の患者を調査した。

 ミトコンドリアに異常が起きると、PINK1にリン酸が付加され、異常なミトコンドリアを分解する役割を持つ別のたんぱく質に信号が送られることを突き止めた。しかし、患者では付加が起きないため、異常なミトコンドリアが分解されずにたまり、神経細胞が死んで発症に至るという。

引用:http://www.carenet.com/news/general/j-cats/30683     (公開日:2012/08/22 )


あと気になってしまったので。下記も記載する。

週末に頭部を負傷した高齢者は死亡率が高い


 頭部を負傷した高齢者が週末に入院した場合、平日に比べて死亡する確率が高いことが、米ジョンズ・ホプキンス大学(ボルティモア)医学部のEric Schneider氏らの新しい研究で明らかになり、結果が「Journal of Surgical Research」オンライン版に7月9日掲載された。

 Schneider氏らは、週末は職員や対応できる専門医が少ないことが、死亡率を高める一因となっている可能性があるとして、「週末に結果が悪化する医学的な理由はない。つまり、病院が運営方法を改善することにより命を救える可能性がある」と述べている。

 今回の研究では、2006~2008年に頭部外傷で入院した65~89歳の患者3万8,000人強の入院記録を調べた。このうち、約4分の1が週末に発生した。重篤な頭部外傷で週末に入院した高齢者は、月曜から金曜までに同じ理由で入院した高齢者に比べ、その外傷により死亡する確率が14%高いことがわかった。さらに、重症度の低い頭部負傷で入院した場合でも、週末に入院した患者は平日に入院した患者に比べ、健康状態が比較的よかったにもかかわらず死亡率が高いという。

 Schneider氏らは、患者の医療費は週末と平日で差はみられず、ほぼ同じ治療を受けていると指摘しているが、それぞれの患者が治療を受けたタイミングを明らかにすることはできなかった、また、分析したデータからは、外傷センター(trauma center)に入院した患者と、ティーチング・ホスピタル(teaching hospital、大学病院のような教育研究病院)または地域病院(community hospital)に入院した患者を区別することはできなかった。しかし、以前の研究からは、熟達した専門医が1日24時間配置されるレベル1の外傷センターに搬送された患者では、この「週末の影響」が緩和されることが示されている。

 米国では毎年140万人が頭部外傷で病院に搬送されており、そのリスクは年齢とともに増大する。頭部外傷による入院および死亡のほとんどは、75歳以上の患者が占めているという。研究著者らは、「週末の影響」の1つの解決方法は病院が平日と同じスタッフ配置を維持することであると結論付ける一方で、多くの病院では医療費がかかりすぎる可能性があると指摘。その場合は、週末に頭部を負傷した高齢患者は直接最寄りの外傷センターに搬送する必要がある。

引用:http://www.carenet.com/news/general/hdn/30660  (公開日:2012/08/22)