自分を移動させるのは本来手ではない。足であるはずだ。

あおりは自分で考えましたww しかし、前々から思っていたのは、普通の車いすは移動するには効率が悪すぎる。せいぜいハンドリムのてっぺんの一部分に過ぎません。てっぺんをちょこちょこ操作する必要があるので、何度も何度も肩関節を屈曲ー伸展、屈曲ー伸展…
患者さんの中で肩が痛いという方をたまに見かけますが、(勿論ベースに凍結肩などがある場合がほとんどですが)車いす駆動が原因ではないかな?という例も中にはいらっしゃいます。

前々から長く入院されている患者様がいます。若い男の子ですが、退院時には車いすが必要だということで家屋訪問にも行き、環境調整も済んでいます。車いすも屋内用、屋外用の2台を購入しました。
しかし、家族としてもなるべく本人の足で前に進んでほしい…日常の”移動動作”をリハビリの一環として行えるように配慮したい…という思いがあったのでしょう。男の子のお兄さんのほうから「足こぎ車いすというものを弟に試したいので、一緒に評価してほしい」という相談がありました。
お兄さんが業者にアポをとり、病院に直接足こぎ車いすを持ってきていただきました。

これです。



脳卒中で麻痺した方、腰痛、膝関節痛などで歩行困難な方でも、自身の両足でペダルを漕ぎ自由に走り回ることのできる最先端のチェアサイクル(足漕ぎ車椅子)。もう一度自分の足で、行きたい場所へ、逢いたい人へ。

業者に聞いて初めて知りましたが、このProfhandはNHKや新聞各紙にでも紹介され、一時期話題にもなったとのこと。
「革新的な車いすですね!」なんて話していたら、業者「いえ、実はこれ7、8年前に既に製品化されておりまして、現状赤字なんです」とのこと。



ホームページから拝借した画像になりますが、このProfhandの欠点としては、とにかく姿勢が崩れ易い!!

まず、規格が1種類しかないということ。企業としては採算が合わず、新しいサイズの制作まで踏み切れずにいる(当然か)状況みたいです。
また駆動の役割を果たすフットペダルがかなり座面から前方についているため、例えサイジングが上手くいったとしてもかなりの仙骨座りを強いられることになります。

男の子も「腰が痛いっす」と顔をしかめていました…この時点でちょっとこの子には適応じゃないかな…と。お兄さんも「サイズが合わないのは長く使えないから…」とのこと。

勿論車いすクッションを2枚重ねにしたり、シーティングを工夫すればある程度の対応はできると思いますが、退院後に果たしてそれが持続するだろうか…と考えると、やはり答えは”No”でした。

Profhandの詳しい仕様についてはわかりませんが、業者さんに教えていただいたことを以下にまとめておきます。
・調整可能:アームレストの高さ、ハンドルの位置(左右の変更、高さの調節)
・調整不可能:バックサポートの高さ、フットペダルの位置
・アタッチメント:股関節外旋予防ベルト(これを2本用意して体幹サポート代わりに用いることもできる)
・適用となる身長が規定されているみたいです。(男の子は身長175cmでギリギリ収まるくらいだった)

男の子の様子を見ているとペダリング動作は上手くできていましたが、ハンドルの操作が非常に難しかった。

左の画像がハンドルになります。恐らく片麻痺を考慮して片手駆動になっていると思います。
右にハンドルを回せば右旋回、逆に左にハンドルを回せば左旋回。ただ、ハンドルを固定しているネジが緩いため、ペダリングしながらハンドルを操作しないと固定ネジから持っていかれてしまい、上手に方向転換できません。

これにより、介助する側にとってもかなりの負担となります。一応介助ハンドルは後方についていますが、ペダリングしないと方向転換できないので、「こいでこいで!」と男の子を促しながらの介助はすごく負担に感じました…あと、周りに人がいると非常に危険です。

また、ペダル部分の取り外しができないので、一人で移乗することは不可能です。(立位をとり、後ろから刺しこむ、という方法でないと乗れません)

という訳で総括すると、Profhandは実用的な”生活用車いす”ではなく、なにかアスレチックやレクリエーション的な要素を含んだ”乗り物”という感じがしました。

このように書くとProfhandの悪いところしか抽出されませんが、やはり非常に見た目がスタイリッシュであり、(カッコいい車体、3輪なのでかなり洗練されている印象がある)ユニークな発想にて生み出されたという面は評価されるべきではないかと思います。

実際に比較的若い人でProfhandを生活の中に用いている人も多くいるようです。なんでも名古屋だけでもかなりの人数がいるのだとか。
「自分の足で移動できているんだ!」という実感と「生活もリハビリもできて一石二鳥!」という向上心がProfhandの使用を後押しするようです。バックサポートに自分で板を立て、背もたれとして体幹を安定させるよう工夫しながら使用している方もいらっしゃるみたいです。

ただ、やはり高額な物tpなりますし、やはりシーティングなどに精通していない一般の方に受け入れられるのはまずは「使用感」と「サイジング」ですね。身体にぴったり合って、末永く楽に使えることが保証されていないと受け入れも悪いですし、専門家としてもオススメできません。

という訳で、今回はProfhandの利用を見送らせていただくこととなりました。退院してから1ヶ月無料レンタルを自宅で行うみたいなので、実際に使用感を確かめていただくということをお兄さんと確認しました。

ただ、今回の件は自分にとって非常に勉強になったと思います。
医療機器・福祉機器の新製品が次々と発表されています。「あっ!」と言わされるようなパッション溢れる製品も多い中、車いすに関しては「サイジング」に重きを置いた成長しか見られませんでした。
車いすの機能とは「長時間楽に座れる椅子としても役割」が一番に求められ、座椅子業界との結びつきが強く、その「快適性」ばかりに注目が集まっています。
しかし、「どのように移動するか」については電動車いすの発明されて以来、何の進歩もありませんでした。(自分が知らないだけかも知りませんが)

ただ座っていれば、機能予後が良い…離床、離床と回復期病院では良く聞きますが、今そのエビデンス自体が怪しいとも言われています。「離床するだけでは、何も変わらんよ」という流れになっているのです。よって、車いすにも「快適に座れること」以上の機能が求められるはずです。
それは「快適に移動できること」ではないでしょうか。

車いすは本来、”まだ使えない足”の代わりをするものです。
駆動に重きを置いたProfhandのコンセプトは大いに参考にすべきです。
(個人的にはチェアスキーにも力を入れているKA●AMURAに期待です。)

ファスティング2日目…仕事との両立

現在ファスティング最終日に差し掛かろうとしています。思い出したかのように2日目、3日目の出来事を書いていきます。

2日目は仕事に行ってきました。酵素ドリンクは初めは水筒に入れて持っていこうとしましたが、下手したら変な物質(栄養素?)が酵素ドリンクに混ざってしまうのではないか?また、酵素ドリンクが臭すぎて水筒がいかれてしまうのではないか?という懸念もあり、いろ●すの空のペットボトルに炭酸水と一緒に混ぜて持っていくことにしました。

さて、ファスティングによる臨床への影響ですが…

結構良かったです!いい変化が見られたと思います!

具体的には、これまで苦手だった肩甲帯の触診が大分しっくり来ました。肩甲上腕リズムの微妙なズレなど新たな気づきも得られました。
(肩関節挙上の運動開始時に一旦肩甲骨が下制してから固定に入り、90°手前辺りで挙上していく。これってセオリー通りでしょうか?)
また、腹臥位での腰の治療に関しても、微妙な椎体のズレの触知と特にモーションパルペーションが上手くいったと思います。
(胸椎11番に対し、左回旋を伴いながら左側方に変位しているものを対象としました。運動連鎖的な考えで、椎体の右深層の筋を他動で動かすことにて椎体の動向をモニタリングしましたが、結果上手く行きませんでした。直接筋を触知できなかったことが問題でしょうか?)
結果が出ず、悔しい思いをしましたが、この、自信をもって「上手くできなかった」と言い切れることも進歩の1つかと思います。いつもなら上手くいったか上手くいかなかったかすら分からない状態なので。(よく分からなかったから、結局「上手くいかなかったのだろう」と自分の中で決めつけてしまいます…真面目で純情な若手理学療法士は皆そうだと思います。勿論自分も例外ではありません。)

ファスティングにより頭が少しボーっとしてしまい、正直書類業務など雑務に対する効率は落ちてしまいます。また、仕事が終わって残業していると私の場合はふくらはぎに強烈な気だるさを感じました。本当に、2日目のディズニーシーに味わったものと同じレベルです。それほど歩き回ってはいないはずなのに。
なので、少し体力的に不利になる場面は多々あるでしょう。
しかし、その気だるさや頭がボーっとしてしまう現象こそがまさに”無の境地”を作り出してくれるみたいです。
自分の身体に対する注意を解放して、完全に患者さんの身体の状態に没頭できるのです。
私的には、ファスティング中に出勤の日を1日当ててよかったと思います。
(ただこれが2日続けると厳しい。何せ、書類業務がまじで捗らないからです。この日も結局10時くらいまで残業しました…)

家に帰ると箱根に旅行に行っていたパートナーが部屋の掃除をしながら待っていてくれました。

魅力的な(美味しそうな)お土産も沢山ありましたが、お預けですガーン

旅行の思い出話(ガラスの森美術館、彫刻の森美術館、うなぎ、カツ丼、カツ丼・・・)を聞きながら2日目を終えました。1日目よりも早く、楽に感じた2日目でした…
導入期と1日目のレポート

というわけで、今現在ファスティング1日目(半日目?)を終えようとしていますが、昨日の様子から時系列にそって書いていきます。

昨日の様子(導入期)
ファスティングには「導入期」といって、身体にとって負担の多い「断食期」のために身体を整えておく期間が必要なようです。ファスティング開始前の1週間から3日がこの導入期にあたるそうで、この期間は「肉などの油物は禁止!!(もしくは控える)」というルールみたいです。
ただ、この導入期を私は甘く見すぎていました...

普通に前々日の昼までは肉食ってましたww
覚えている限りでは...
30日昼:弁当(冷食など肉入りのもの)
30日夜:ちゃんちゃん焼き(シャケや野菜を味噌で炒めたもの。油料理。)
31日昼:弁当(冷食など肉入りのもの)
31日夜:焼きそば
 1日昼:冷やしうどん(この辺りから導入期意識し始めました)
 1日夜:野菜炒めと卵入りのお粥
 2日朝:卵入りのお粥(前夜の残り)

ってな感じでした。ちなみに1日夜の食事はこれです。


めちゃくちゃ量多いですね...でも味が薄めなので食べても食べても物足りないんですね、これが。
しかも5連勤明けなので、きっと身体がエネルギーを欲してるんです。本当はビールでも飲みたい気分だったんですよー

導入期

ずっと仕事でしたのが、前日(1日)の夜にはかなりファスティングをするんだ!という自覚が湧いてきました。まるで既にファスティングを終えた後のように、充実感に包まれ、いつもとはなにか違うような、感覚に研ぎすまされた気分でした。完全に思い込みの世界ですが...
言葉は悪いですが、スタッフルームでお菓子にありつく他のスタッフが「愚民」に見えました笑
「何を食に固執しているのだ、愚かな」とまさに高見の見物でした。

しかし、一旦スタッフルームを出るとまさに地獄、突然の空腹感に教われ、路地にある飲食店の看板がやたら目につく、「和”食”」「中華”料理”」「吉●野」・・・
ありとあらゆる”食”に関するフレーズが川の流れのように目に飛び込んでくるのです。
この時点で「世間には食が溢れている。食がいかに人にとって身近なものであり、だからこそ食を奪われることは人にとって残酷なのである」という感情が湧いてきました。
無意識にバクバク口の中に放り込まれる食物は、1つ1つに意味があり、個性があり、大切にしなくてはいけないのです。
例えば吉●野の牛丼に乗っている牛細切れ肉の1枚1枚をしっかし噛み締め、味わうべきなのだ。

まだファスティング始めてないのに、こんな感情を抱くのはただお腹がすいて頭がおかしくなっているからでしょうかねべーっだ!
昼飯もちゃんと食べましたし。

家に帰るとテレビもつけずジッとしている時間が、とても長く感じました。そのうち眠くなってきて、気づいたら眠っていました。
コンタクトレンズを外すのを忘れていたので、途中1度起きましたが、それ以外はぐっすりと朝まで深い眠りにつけました...


ファスティング1日目
朝飯に機能の残りの卵粥を食べて、いよいよファスティングスタートです。
朝食べたお粥は少しめんつゆを入れすぎたからか、すごく味が濃く感じました。(今考えると、すげー美味かった~ガーン

ここで、始めて酵素ドリンクを開封しました!
これです、どんっ!



(どうしても画像が横になってしまいますね・・・)
エリカ健康道場「断食道場shop」というところの人気No.1の酵素ドリンクにしてみました。なぜなら値段がリーズナブルだったからです。ご丁寧に箱の中にはファスティングマニュアルなるものが...

ここで初めて、断食は朝から始めるっぽいことを知りました(^▽^;)

ちなみに右の方にあるのは、先輩から貰った「仙豆」です。これは腹が減って気が狂いそうなときに食べてもいいらしいです。酵素を固めて作ったものらしいのですが、今回私はこれを全く口にせず、完全ファスティングを目指します。そして先輩にドヤ顔で「僕には必要なかったみたいですね」と言ってやるのが今回の目標です。


それにしても今日は絶対腹がへるだろうから、予定を埋め尽くして空腹を紛らわす作戦でいこうと決めていましたので、朝ご飯を食べたらすぐにいつもの温泉へ行きました。
しかし、温泉にも沢山の誘惑が待ち構えていました...風呂上がりのカルピスもミックスジュースもコーヒーミルクも勿論お預け。いろはすスパークリングで気を紛らわすしかないです。
あと、きっとファスティング開けの最初の食事はカレーうどんとなるでしょう笑

それにしても、最近スパークリングウォーターをよく見かけるようになりました。ブームなのですかね?自販機でも普通に売っています。炭酸水なんて、これまではウイスキー割るためのものでしかないという認識でしたが、自販機にあるということはみんなストレートで飲んでいるということですよね...
なんにせよ、断食期間中はこのスパークリングウォーターに何度か助けられることになりそうです。
一番腹が膨れそうな気にさせてくれますから。
(しかし、なんでこうも販売されているのが「いろはすスパークリング」ばかりなんでしょうか...?病院の売店もこれですし、自販機で売っているのも大概いろはすスパークリングです。こいつは炭酸の濃度が非常に薄めなので、あんまり腹の足しにならんのが、欠点です)

温泉を出るとそのままゲオにいってCDとDVDを借りました。そしてそのまま徒歩で美容室に行きました。この時点の時刻が昼の1時。食事を摂る時間を考えなくてもいいのはファスティングをしていていいことの1つでしょうね。

そしてなんと美容室の担当もファスティング経験者でした。しかし、彼が行ったのは2日間だけで,特に効果を実感することもなかったとのこと...怪しい...
普段自分の身体に注意していない一般人には効果を実感しにくいのでしょうか。また、彼は回復期そのものをスキップしたみたいで簡単にリバウンドした、なんてことを言っていました。「回復期」…先は長い。

そしてイオンに行って、体重計など購入して帰宅しました。この時17時となっており、かなりの空腹感でした。
「早く酵素ドリンクを飲まないと、死ぬ・・・」急いで帰宅し、始めての酵素ドリンクにありついた訳です。
しかし、結果、
「ま、ま、まずい・・・・!!」ま、ま、まずい・・・・!!」

酸っぱいような、何かくさったような印象の味でした。これが酵素のチカラなのか!?
どろっとした液体を炭酸水で割りましたが、大分まだ粘性があります。一体酵素って何者なんでしょうか!?

しかし、しばらくすると徐々に空腹感は治まり、今に至る訳です。酵素ってなんだか不思議ですね。
いつもなら酵素について調べたくなるところですが、なんだか頭がポーっとして意欲が湧いてこないので、きっと調べるとしてもファスティング終わってからでしょう。

買ってきた体重計にも乗って記録をつけてみましたので、終了時に一気に発表したいと思います。
ただ、数値的には結構標準といいますか、全く問題ない数値でした。

「なんのためにファスティングやってんだろう・・・」

早くも挫折しそうなネガティブな内容のブログとなってしまいましたが、明日に向けて少し休もうかと思います。

明日は仕事ですので、酵素ドリンクを職場に持っていかないといけません、、、

それでは、また!

おファッッッッッスティィィィングゥゥ!!ドンッ