飛び出したら重心の軌道は変えられません。
一度飛び出したら弧を描いて落ちるだけです。
ただ、体が前方に回転するのを防ぐことは可能です。
(↑何もしないと体が前方に回転しちゃいます。踏み切る瞬間に接地点を支点として前方へのモーメントが働きます)
跳んで何もせずに着地を決めるのは不可能に近いです。
足を前に投げ出せませんからね。
それを出来るようにするのが空中姿勢です

その第一歩が、踏み切りから着地にかけて水平線よりも上を見ていること。これでかなりの回転は押さえられます。
(↑この意識が大事!)
逆に、下を見てしまうとモロに前に突っ込んだり、着地の態勢をとれなかったり、立ったような状態で着地することになります。
上を見るのは結構怖いので慣れるまでに時間がかかります。
そして強く意識しておかないと跳ぶ直前に
頭からそのことが吹っ飛んじゃいますから
自然に出来るようになるまで練習するしかありません。
他に、反り跳び、ハサミ跳び、などの行為も回転を押さえるのに役立ってます。
ただ、反るのを意識しすぎると、踏み切り手前でスピードが落ちてしまう傾向があるようです。
(踏み切り動作が完全に終わってから反らなければいけません!)
上体から突っ込みすぎなければ大袈裟に反る必要はありません。
踏み切りで突っ込みすぎたと分かったときは、もう無理です。
あきらめましょう。そして失敗の原因を冷静に考えましょう。

練習方法
上を見るのはとにかく慣れです。繰り返し練習しましょう。
あとは、踏み切りで「遠くへ」という意識は捨てましょう。
(↑この意識だけで回転してしまいます)
「上へ」がいいです。
常に頭において、かなり集中して練習してください。
また、短助走と全助走とではスピードが違うため、回転力も明らかに違います。