刺青|賽のじ雑記 -369ページ目

「刺青の女―千両文七捕物帳」高木彬光著

久しぶりの更新です
しかも本業?の刺青ネタ、書籍ネタは
ここんところさっぱりでした

今回は刺青に興味がある方々に必読の書を


↑ 画像はないですがアマゾンのリンクです ↑



作品自体に触れる前に
この書籍の著者である
高木彬光氏について
触れておかなくてはなりません

1920年9月25日青森県青森市に生まれ
1995年9月9日度重なる脳梗塞の発症と
その後遺症と闘った末永眠

1947年小説家を志し
推理小説の巨匠江戸川乱歩に認められ
翌年「刺青殺人事件」でデビュー


↑ こちらがデビュー作 ↑

戦後推理小説の大家であり
将棋や易、法律など多岐にわたる
才を持つかたわら
デビュー作の題名からもわかるように
刺青に対する造詣と愛情も深く
「刺青作家」とも称された作家さん

戦後昭和のほりもの師の諸先生方との交流も深く
刺青写真集の監修などもされています



それでは本作品へ

お江戸八百八町の目明し
千両文七とその子分合点勘八の捕物話

全六話の短編集であり
それぞれが微妙に絡み合う
オムニバス作品です

その六話のタイトルは
「羽子板娘」
「雪おんな」
「阿蘭陀かるた」
「自首大尽」
「花嫁の死」

そして表題作であり僕がこの書籍を
このブログで取り上げる所以たる

「刺青の女」です

といっても僕がこれを推す理由は
肝心の刺青そのものではなく
この作品の舞台となったお江戸
その時代と世相

現代へと続く日本の伝統的な刺青の成立期の
市井の人々の生き方や人生観、死生観など

名前は売れたり廃れたり
そんな心意気と共にしか
成り立たない刺青の
産まれ落ちた背景を
感じとって欲しいです

※他に「私版天保六花選」が併録されています

高木彬光氏関連では
他にも紹介したい書籍がありますので
つづきはまた改めて


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