“イヤミスの女王”湊かなえ先生の『豆の上で眠る』を読了しました。
私だけが、間違っているの?
13年前に起こった姉の失踪事件。
大学生になった今でも妹の心には「違和感」が残り続けていた。
押さえつけても亀裂から溢れ出てくる記憶。そして、訊ねられない問い…
戻ってきてくれてとてもうれしい。だけど…
ねえ、お姉ちゃん。あなたは本当に、本物の万佑子ちゃんですか?
まさかの結末!
序盤はかったるい感じで
中盤は迷路に嵌まり込んでしまった感覚がし
そして終盤から一気に謎が解けていく感じ…
のストーリー展開でした。
小説としてはフツーに面白かったです。
けれども納得がいかないお話でした。
結末がすっきりしないとかモヤモヤ感が残る…という意味ではありません。
児童心理学的観点から納得がいかない!
子供の心ってそんなんじゃない!
著者は子供というものをわかってないなぁ。
フィクションだからいいけど💦
なんて心の中でツッコミを入れながら
児童思春期精神医学が専門領域の私は読みました。
著者がこだわったのはおそらく子供とか家族とかではなく
真とは何で
偽とは何なのか?
という視点だったとは思いますが💦
湊かなえ先生の作品はどれも面白いんだけど
心理描写とその解釈がいつも甘い!
(心の専門家から言わせると)
…などと偉そうなこと言ってすみません💦
ファンの方がいらしたらゴメンなさい。
学術書じゃないんだし
面白ければいいかー(笑)