本日11月18日はドイツの精神物理学者グスタフ・テオドール・フェヒナー博士の忌日です。
『精神物理学』という分野…
『心理物理学』とも言いますが、多分イメージが湧きそうで湧きにくい分野だと思います。
私は大学の教養部時代にこの学問に出会いました。
『精神物理学』とは簡単に言えば
外的刺激と内的感覚の対応関係を定量的に測定しようとする学問です。
外的刺激というのは物理量として客観的に測定できるものであり、そこで内的感覚との対応関係がわかれば内的感覚も客観的に測定できる…という考え方がこの学問です。
フェヒナー博士はその創始者とされていて、その後の実験心理学の成立に多大な影響を与えました。
『ウェーバー・フェヒナーの法則』というの…聞いたことがあると思います。
これは、刺激の感受性Iは刺激の強さCの対数に比例するという法則です。
よりわかりやすい例を挙げましょう。
重量が重くなればなるほど『重さの変化』に鈍感になるって経験、ありませんか?
50gの錘を持っているところに1gの錘を載せるとすぐに気づきますが、1000gの錘を持っているところに10gの錘を載せてもその変化に気づかないということです。
フェヒナー博士と言えば多分この著作でご存知の方も多いかと思います。
『フェヒナー博士の死後の世界は実在します』
非宗教的かつ経験主義的視点から死後の世界を考察しています。
死後の世界は存在するのか?
もし存在するなら、どのような世界なのか?
フェヒナーは170年前にこの大問題を考察し、その答えをこの小さな本にまとめた。
彼は驚くべき明快さと確かな根拠をもって、「死は生命の一つの過程であり、死は形を変えた誕生、すなわち、物質界への誕生ではなく、霊界への誕生だ」と説いた。
Amazonとかで買えます。
面白いですよ、この本。
最後にフェヒナー博士の風変わりなエピソードを!
博士は太陽を見た後の残像の研究もされていて、そのために太陽を何時間も肉眼で観察し、失明しそうになったそうです。
いやいや💦
笑えないお話ですね。