『まんだらけ』じゃありません。
青洲は常に
それは漫画売っているところ。
『まんだらげ』です。
ナス科の植物で、チョウセンアサガオの別名です。
記録に残るものとして、世界で初めて全身麻酔を用いて乳癌の手術を成功させた華岡青洲をご存知でしょうか?
青洲が開発した麻酔薬の成分の1つがこの曼陀羅華なのです。
美しいお花です✨
本日10月13日は、華岡青洲が上記の手術を成功させた日です。1804年のことです。
この日に因んで日本麻酔科学会が本日を『麻酔の日』に制定しました。
手術での患者の苦しみを和らげ、人の命を救いたいと考えた華岡青洲は、研究に研究を重ね、麻酔薬を作ろうとしました。
数々の動物実験を重ね、ほぼ完成までにこぎつけ、人体実験を直前にして行き詰まってしまいました。
その時、実母の於継と妻の加恵が実験台になることを申し出て、数回にわたる人体実験の末、於継の死、加恵の失明という大きな犠牲の上に、全身麻酔薬『通仙散』が完成しました。
有吉佐和子先生の『華岡青洲の妻』という小説で有名ですよね?
このお話はこれまで何度もドラマや映画化されています。
青洲は常に
内外合一
活物窮理
を唱えていました。
内科と外科は区別せず、また机上の空論ではなく実験や実証を重んじるという意味で、これは現代医学においても基本的な理念となっています。
私が医学生時代
麻酔科の一番最初の講義で習いました。
華岡青洲は1952年、外科を通じて世界人類に貢献した医師の1人として、シカゴにある国際外科学会附属の栄誉館に祀られています。
同じ日本人医師として
医師の後輩として
とても誇らしく思います。