本日9月30日はイタリアの生理学者・解剖学者のマルチェロ・マルピーギの忌日です。
この人…私たちの業界ではめちゃくちゃスゴい人なんです!!
顕微鏡でいろいろな細胞や組織を初めて見た人です。
顕微鏡解剖学者の創始者、最初の組織学者と言われています。
当時の顕微鏡♪
人体の組織には彼の名前がついたものがたくさんあります。
マルピーギ先生の業績①
マルピーギ層。
ヒトの皮膚というのは、『表皮』、『真皮』、『皮下組織』から構成されています。
『表皮』は上図のようにいくつかの層から成っています。
『有棘層』と『基底層』を合わせて『マルピーギ層』と呼びます。
(いわゆる『角化』というのはこの辺りから始まります)
マルピーギ小体。
ヒトの腎臓の内部は左右合わせて約200万個の『腎小体』という組織から構成されています。
この『腎小体』のことを『マルピーギ小体』とも言います。
マルピーギ先生の業績③
マルピーギ管。
これは私の専門外ですが、昆虫の組織にも彼の名前が付いた部位があります。
昆虫の排出器官です。
詳細は割愛させていただきます(よくわからないのでww)
マルピーギ先生の業績④
毛細血管の発見。
毛細血管が動脈と静脈を繋いでいることを初めて発見しました。
↑手の毛細血管。美しい〜☺️
マルピーギ先生の業績⑤
肺胞の発見。
『肺胞』とは、肺にあって血液-ガスを交換する部位。肺容積の約85%を占めています。
味蕾の発見。
顕微鏡下で初めて赤血球を見た。
マルピーギ先生の業績⑧
ヒトの指紋の研究を初めて行なった。
まだまだあります…マルピーギ先生の業績。
スゴい人でしょ?
マルピーギ先生のせいで…いや、お陰で
医学生時代、顕微鏡を覗いて組織の絵をひたすら描きまくるという授業を受けることが出来ました(笑)
ありがとう。