橋下氏、朝日の取材拒否を解除「自浄作用見せてもらいたい」
産経新聞 1020()1618分配信
 
 「日本維新の会」代表の橋下徹大阪市長は20日、熊本市内で記者団の取材に応じ、橋下氏の出自を題材にした連載を「週刊朝日」が中止し朝日新聞が謝罪コメントを発表したのを受け、記事掲載以降続けていた朝日新聞グループに対する取材拒否を解除する意向を示した。
橋下氏は取材拒否を解除する理由について、「ああいう風に発表されたので」と掲載中止やお詫びのコメントを一定評価したが、「今回被害は(目に)見えていないかもしれないが、被害はある。あとはメディアがどこまで自浄作用を働かせるか、見せてもらいたい」とも述べ、今後は記事掲載の経緯などの検証に期待するとした。
 「週刊朝日」発行元の朝日新聞出版は19日、2回目以降の連載中止を決定したと発表。河畠大四・週刊朝日編集長は「不適切な記述を掲載した責任は当編集部にあり、再発防止に努める」、朝日新聞広報部も「同和地区などに関する不適切な記述で橋下市長をはじめ、多くの方々にご迷惑をおかけしたことを深刻に受け止めている」とのコメントをそれぞれ発表し、橋下氏は同日深夜のツイッターで、「これでノーサイド」と書き込んでいた
 
  誰が得したかを考えると橋下氏だろう。朝日に完勝したことを景気付け
 
して全国遊説を開始した感がある。
 
 しかし陰りを見せている橋下人気を挽回できるのかどうかは不明だ。
 
 一部には橋下氏と朝日の出来レース、プロレスという見方もあるようだ
 
が、それにしては佐野眞一氏と週刊朝日、特に佐野氏のダメージが大き
 
い。
 
 また、これ以上問題が大きくなれば部落解放同盟等の組織だけでなく橋
 
下氏を支援する有力大企業などとも敵対することになり朝日は公的機関で
 
の新聞購買を失う以上の打撃を受けることになっただろう。
 
だからこそ橋下氏は、喧嘩の相手に朝日新聞社本体を巻き込んだのだ。
 
 朝日としては少なくとも表向きは謝罪するしかなかった。
 
 私の印象は、佐野氏と週刊朝日の作戦ミス、状況判断の誤りだ。
 
 人権擁護法案について橋下氏は奇妙なことを述べている。
 
「メディアは人権擁護法案にとことん批判してきた。言論の自由の抑制に繋がる
 
と。しかしメディアの中できちんと自浄作用が働かなければ、メディアの抑制も必
 
要になる。確かに僕は公人だから、個人がメディアに攻撃を受けるのと少し文脈
 
が違うが、それでもメディアがどこまで今回の件を自己検証できるのか」
 
 
 私の知るところ、産経は野田内閣が人権擁護法案を閣議決定したことを
 
批判する記事を載せているがそれでも「とことん批判」はしていない。
 
 朝日は話題にしていなかったと思う。人権擁護法案からメディア規制が
 
除外されたことによってマスメディアの大勢はネット規制を主旨と
 
する法案を容認する側に回ったのだ。
 
 橋下氏は朝日の謝罪を受け入れ貸しを作り、ネット規制で共闘したほう
 
が得策と判断したのではないか。
 
 続く