トリウム溶融塩炉の利点は、ごく簡単に端折って言えば二つある。
 
1つ目は核化学反応によって生じる熱を電気に変換する原子力発電所において
 
核燃料を液体にして扱うのが本来は最も合理的と考えられる。
 
 したがってトリウム溶融塩炉ではウランの替わりにトリウムを親物質の核
 
料とし、地底のマントルとよく似た性質を持つ500度以上で液体になるフリ
 
と呼ばれるイオン性溶媒に溶かし込む。
 
  その溶液は振る舞いが容易に予測できる古典的な(非量子論的)物理化
 
学的性質を持つ液体となるので扱い易い。
 
 例えば万一、事故で炉が破壊され外に濾出しても冷却され固体となり飛散
 
することはない。
 
  続く