尖閣諸島沖での中国漁船衝突事件を海上保安庁が記録したビデオの流出に
 
関し、テレビでは相変わらず「犯人」捜しの報道をしている。
 
ビデオ流出が判明した5日の朝に観た日本テレビ、TBS、テレビ朝日で
 
は、「犯人」を非難し、中国になんと釈明したらよいのかを嘆くばかりのひ
 
どいものだった。
 
 しかしビデオ映像の投稿者を援護する声が圧倒的に多いことを無視でき
 
ず、各報道機関も主張を微妙に変化させている。
 
朝日の8日夕刊の素粒子の「恐怖に駆られた権力者は、恐怖によって民衆を
 
支配しようとする」という文面を読んで「あれ」と思った。
 
 仙谷官房長官は、8日の衆院予算委員会で国家公務員の守秘義務の厳罰化
 
を表明し新たな秘密保全法制のあり方を検討する委員会を設置する考えを示
 
したようだ。(産経9日)
 
 
朝日の素粒子の文面は仙谷氏の発言を暗に批判しているのだろうか。
 
 今朝の朝日の1面には「海上保安庁への電話やメールでは激励の声がほとん
 
どで「セキュリティをしっかりしろ」といった批判はわずかであり、『捜査
 
当局が刑事責任追及の動きを加速させるなかで異例の反応』」といった記事
 
を載せている。
 
 この記事では、3人の「識者」の意見が書かれており、作家の吉岡忍氏の
 
「説明できる明確な理由があれば、個人として組織と異なる判断をする人が
 
いてもいい。処分覚悟で個人が判断していい、という考えが広がっているの
 
かもしれない」というのは当然だが、魚住昭氏は「義憤の中身はナショナリ
 
ム。…そもそも船長逮捕という出発点が間違い。…」と話している。この
 
は作家であることは確かだがジャーナリストではないのだろう。
 
 続く