厚生事務次官らの連続殺傷事件の容疑者が、山口県柳井市の父親に送った手紙には

「1974年4月5日金曜日に飼い犬の『チロ』が保健所に殺された。その仇をとった。」

と書かれていたという。

34年前の出来事を曜日まで正確に覚えているのは、サバンのような特殊な能力の持ち主でないのなら

本人にとってよほど重大な出来事であるということだろう。
 
仮に背後に彼をそそのかした者あるいは組織が存在したとしても、「飼い犬が保健所に殺されたからだ」

という理由自体は本人の中では事実であり完結していることなのだろう。

容疑者は、保健所の所管は厚生省ではないと取調官に指摘され、「えっ」と絶句したという。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081126-00000073-yom-soci

本当に絶句したかは分からないが、「飼い犬を殺された仇討」という複数の報道機関に送った

メールは事実と判断しても大丈夫だろう。

 Yahoo配信ニュース(読売新聞)にあるように、「ペットの処分を規定する動物愛護法を管轄するのは

環境省で、保健所を設置しているのは都道府県や政令市などの地方自治体、厚生労働省(旧厚生省)は

狂犬病予防法を所轄するだけで、犬や猫の処分は保健所の判断に委ねられている」のだとしてもそれは

「建前」であって、保健行政は事実上厚生労働省(旧厚生省)が仕切っていると見做しても

間違いではないと思う。

もしそうでなければ各政令市、各都道府県で違った基準で保健行政が行われていることになるが、

実際はそうではないだろう。

だから容疑者の恨みは「思い込み」「逆恨み」ではあるが、「飼い犬を殺処分したのは(旧)厚生省」

という「思い込み」はまったくの勘違いではないと思う。

  続く