中国の四川大地震で、「被災地で仮設診療所を設置して治療を行う」ことを想定していた、

日本の緊急援助隊医療チームは、被災地での活動を認められず、成都市の大学病院で

中国人スタッフとの混成で医療活動を行っているようだ。

5月23日の日経朝刊には、「海外医療チーム 中国側、対応に格差」としてロシア、イタリアのチームは

被災地での活動を認めたとの記事が書かれている。

 では、日本の医療チームはなぜ認められないかということになるが、今朝のTBSのサンデーモーニング

では「受け入れ態勢が出来ていない」という理由で中国側は拒否していると報道していた。

本日25日の産経に「露独『最前線』で活躍」という見出しで、ロシア、ドイツの医療チームが

すでにテント式移動病院を設置しており、イタリアも移動病院を設置するという記事が載っている。

ロシアは、医療設備や医薬品・物資をチャーター機で運び込む大規模援助で、

メドベージェフ大統領の初訪中もあり中国側の配慮も大きいらしい。

ただ、1日300人の治療が可能な移動病院だが、入院患者はわずか21人ということだ。

ドイツの場合は、「医療にはタッチせず脇役に徹する」という方針で、仮設病院を提供、贈与し

ドイツ人は現地スタッフの研修を主に行うらしい。

イタリアの場合は、数週間、中国人医師に移動病院の活動方法を教え、

病院ごと中国側に移譲する方針だそうだ。

 この記事では、日本の医療チームが被災地での活動を認められない理由として、

「被災地が欲しているのは、長期にわたって病院機能が肩代わりできる設備と運営能力だった」

と説明しているが、いまいち合点がいかない。

http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/disaster/147604/

ドイツもイタリアも移動式病院を移譲する方針だということだが、それなら日本も医療活動を

数週間行った後、大型テントや医療設備を移譲すればすむことではないのか。

大規模援助が必要だというなら、その意思を表明しているアメリカなど欧米の医療チームを受け入れるべ

きではないのか。
 
 日本が中国人スタッフと混成で医療活動を行っている成都市の大学病院には多くの患者が送られてくる

らしいが、そのような大都市は漢民族の居住地ではないのか。

四川省に多く住むチベット人たちは、満足な医療を受けているのかまったく分からないし報道されない。

ドイツ、イタリアの医療チームは、直接には患者には接することはしないことが被災地での活動を許され

た大きな理由ではないのか。

友好国のロシアの場合は直接患者に接するが、なぜか、規模と比較して少数の患者しか受け入れていな

い。

結局、海外の医療チームには、被災地の状況を知られることやチベット人など現地の人々からの訴えが

直接耳に入ることが嫌だということではないだろうか。