北京オリンピックの聖火リレーは、ロンドン、パリと大混乱を来したが、それ以上の混乱になると予想

されたサンフランシスコではコースを大幅に変更、ゴールも変更し抗議行動をかわし終了した。

今までチベット問題の火消しに懸命だった、世論操作を任務とするテレビのコメンテーターらは、

この事態に直面し「政治とスポーツは別」と言い出し、聖火リレーにおける抗議行動を批判、非難している。

そもそも中国がオリンピックを誘致した目的は、国家意識の発揚にあり、また、チョモランマ、チベット

で聖火リレーを行うことによって、チョモランマやチベットが中国の領土であると世界に誇示することに

あったはずだ。

オリンピックは、ただの世界選手権ではなく、「人間の尊厳に重きを置く平和な社会の確立を奨励する」

ことを目的とした、スポーツを手段とする「平和の祭典」である。
http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%AA%A5%EA%A5%F3%A5%D4%A5%C3%A5%AF

だから、政治(人権)と、スポーツは切り離すことは出来ない。

中国も、開催国に選出された時は、人権状況の改善を国際社会に約束していたはずだ。

中国が、聖火リレーでの抗議行動を「オリンピック精神に反する」と非難しているのは、

物笑いのタネだ。

聖火リレーで、法の許す範囲で平和的に中国の人権侵害を非難することのどこがいけないのか。
 
 福田首相は民主党の小沢代表との党首会談で、チベット大虐殺について「一番責任があるのは中国だ。

平和的に話し合いで解決してほしい。各地のデモだが、人権問題で運動することはいいが、

暴力ざたに発展することは避けなければいけない」と発言している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080410-00000091-san-pol&kz=pol

以前の「双方が冷静に対応して欲しい」という耳を疑う発言に比べればましだが、

それでも、大虐殺を行っている中国に対し非難もせず「一番悪い」とチベットにも責任があるかのような

言動には首をかしげてしまう。

 確かに、聖火を奪うような行為は良いことだとは言えないが、「暴力ざたに発展することは避けなけれ

ばならない」と、非難するならばその前に中国によるチベット大虐殺を非難するのが筋だろう。
 
 福田首相は、1月21日の参院本会議で人権擁護法案について「人権の擁護は重要な課題だ」

と表明し法案に一定の理解を示している。

人権擁護法案では人権侵害の定義が明確に為されず、強大な権限を持つ人権委員会が

恣意的に法案を運用することによって表現の自由さえも奪われると懸念されている。

それほど人権擁護に熱心な、福田首相あるいは人権擁護法案を推進する古賀誠氏を始めとする

政治家たちは、なぜ中国によるチベット人への最悪の人権侵害を非難しないのか。