3人が一時重体となった、有機リン系農薬に汚染された中国製ギョーザ事件は、中国で生産された加工

食品全体に疑惑の目が向けられるという大きな広がりを見せてきた。

一日中この問題を報道していたメディアであるが、中国との関係悪化を憂慮する現政権の意向により

一転、事態の沈静化を図ろうとする論調に変わってきた。

 しかし、この問題を中国の「天洋食品」という一企業の起きた事件として矮小化し、捜査し責任を押し

付ける者を見つけ出し一件落着を図ろうというのは間違っている。

また、中国製の食品の安全性だけを論じ、中国製品の品質が改善されればそれでいいと言うのも間違い

だ。
 
 今回の事件で、一つだけ良かったことは、日本に中国製の食品がいかに浸透しているかが露わになった

ことだ。

そのことこそ、日本が最も反省すべきことであり、それをまた水面下に沈めようとするのは間違ってい

る。

日本で流通する冷凍食品の6割が中国製だという。

給食ですらも、中国製の食材が多量に使われている。

どこの国だって、農業は保護しなければ成り立たない。

多額の金を使っても農業を維持しなければ、国家の安全保障にかかわると考えているからだ。

それを日本は、耕作面積が狭くて非効率だからと切り捨てて、市場原理で淘汰してきた。

そのつけが、今日現在、回ってきたということだろう。

 今後、日本は早急に政策を転換し、できる限り耕作面積を維持し、冷凍食品も日本で製造することで

食の安全を図るべきだ。
 
続く