<薬害肝炎>「一歩前進」…国の真意は? 一律救済
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071223-00000052-mai-soci

 福田首相は、昨日23日記者会見し、原告が求めている「全員一律救済」を内容とする法案を臨時国会

に提出し、議員立法で成立させる意向を表明した。

原告側は「やっと願いが届いた」「総理が私たちの考えを正しいと理解してくれてうれしい」と声を弾ま

せる一方、「内容がわからない」「果たして私たちの求める全員救済なのか」と、不安を口にする声も聞

かれた。

首相は、法案で国の責任をどこまで認めるかについて「長い間苦しまれた患者の気持ちに配慮することが

立法過程においても大事なことと思う」と語った。

 薬害肝炎問題の解決に向け事態が動き出したのは、喜ばしいことであるのはもちろんだ。

先日20日、原告団は政府の和解案に対し「責任をうやむやにして、カネで解決を謀ろうとするのは許せ

ない」と反発していた。

今回も首相は、「責任」を一律に取るかどうかについては、言葉を濁している。

国側は、東京地裁の判決で認めた85年~88年以外は法的な責任は認めず、「『解決が遅れた責任』な

どに触れる案も出ている」ということだ。(24日読売)
 
私は、「責任」の線引きの仕方に対しては疑義を持っているが、線引き自体は仕方がないという立場だ。

政策が間違っていた「ハンセン病補償法」とは、話が違う。

その意味では、今回の政府の方針は理解できるが、20日に舛添厚労相が示した「事実上の全員救済案」

と「全員一律救済案」とは、金額の違いの他はどのように違うのであろうか。

 また、週明けに大阪高裁が提示する予定だった第2次和解骨子案を待たずに、行政の長である首相とし

てではなく立法の府である国会での自民党総裁としての立場を利用して議員立法という、父親のような

「超法規的」手段とまでは言えないが、いわば「禁じ手」を使って、首相の指導力を示すパフォーマンス

を行ったことには、違和感を禁じえない。